〜ストロベリー・フェスティバル〜

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2019年5月10日

ラ・トリニダードの甘い香りに誘われて。

Attracted by the sweet scent of La Trinidad ~ Strawberry Festival ~

ラ・トリニダードの郊外で見られるイチゴ畑が広がる穏やかな風景A calm landscape with a strawberry field seen in the suburbs of La Trinidad.

2月のバギオ最大の祭り「パナグベンガPanagagenga(フラワー・フェスティバル)」が終わると、今度はバギオの隣町ラ・トリニダード(La Trinidad)でストロベリー・フェスティバルが開催される。 ラ・トリニダードまではバギオ市街地からタクシーで約30分。バギオ市内に2カ所ある乗り場からはジプニーも頻繁に出ていてたいへんアクセスがいい。
年間を通して涼しいラ・トリニダードはイチゴの栽培に適していて、町中にあるストロベリー・ファームではイチゴの露地栽培が盛ん。フィリピンではイチゴを作っているところが少ないことから、バギオを訪れる観光客の土産品としても人気ナンバー1だ。
12月から4月までは町中にあるストロベリー・ファームでイチゴ狩りも楽しめ、バギオを訪れる観光客はトリニダードに足を延ばす。 特に1981年より毎年開催されているストロベリー・フェスティバルの期間は、観光客で非常に賑わう。
今年のストロベリー・フェスティバルのメインイベントは、3月中旬に行われたストリートダンス、そしてフラワー部門とリサイクル製品部門という2つのカテゴリーで競われる花車(フロート)パレード。そしてなんといってもジャンボ・ ストロベリー・ケーキの展示だった。ケーキはお披露目のあとは試食することもできる。2014年にはなんと9600kg以上の巨大ケーキを作ったとして、ギネス世界記録にも掲載されたそうだ。
私たちがストロベリー・ファームを訪れたのは太陽がサンサンと照りつける午後過ぎ。ジプニーを降りて少し足を進めると、地元の物産や獲れたてのイチゴはもちろん、イチゴ柄のTシャツ、ジャムやワイン等のイチゴの加工製品が売られるお土産店が立ち並ぶ。お店の前を通る度に試飲、試食を勧められるため、なかなか前に進めない。おまけをつけてくれたり、値段交渉もできたりするので、ついつい買い物に夢中になってしまい、農園に辿りつく前に土産物で荷物がすっかり膨らんでしまった。

2014年にギネスブックに載ったジャンボイチゴケーキのモニュメントJumbo strawberry cake monument registered in Guinness Book of 2014.

チリンチリンというベルの音につられて屋台に向かうと、売られていたのはストロベリー・アイスクリーム。「絶対に美味しいから!」と満面の笑顔で試食を勧めてくるおじさん。一見人工的なピンク色に味を疑うも、イチゴ本来の自然な甘さと後味に酸味があり、口当たりはさっぱり!!歩き疲れた身体が癒された。
お土産街を抜けると農園へ到着。イチゴ畑が数キロメートルにわたり広がり、遠くに見える山々とのコントラストが美しい。息を深く吸うと、清涼な空気が肺に沁み渡る。イチゴは艶やかな赤色で、野球のボール大のものから小指先の小さなものまでまちまちだ。一口かじるとみずみずしく、スッキリとした甘さが舌に広がる。イチゴ狩りで取ったイチゴは1キロあたり450ペソを支払う仕組みだ。夢中になって大きなものを探すが、農家の方が小粒の方が甘みが強いと教えてくれた。
購入したイチゴをその場でそのまま口に入れてもよし、家に持ち帰ってジャムにしてもよし。個人的にオススメなのはコップに牛乳、フォークで潰したイチゴ、少しお砂糖を加えたイチゴミルク。ぜひ一度試して頂きたい。
バギオ滞在中に近場で自然を感じたい、美味しいイチゴを堪能したいと思われたら、ぜひラ・トリニダードへ。気軽にリフレッシュ出来ること間違いなしである。
(Share & Guesthouse TALAインターン 福田聡美)

農場の入口には手書きのサインボードが立ち並ぶ。絶好の撮影スポットだHand-drawn signboards line the entrance to the farm. It is a great shooting spot.

地元の名産品、Tシャツ、可愛いイチゴグッズなど沢山のお土産が揃っているThere are many souvenirs such as local specialties, T-shirts and cute strawberry goods.

 

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