アートのまちバギオ Ili-likha Artist Village: Embracing Baguio City’s Art Community

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2017年3月25日

Art Town Baguio
Ili-likha Artist Village, Assumption Road, Baguio City, 2600
Cafe 「Ili-likha(イリ・リカ)」 文・写真:山本佳波

s-入ってすぐ、彼らがお出迎えをしてくれます。

入ってすぐ、彼らがお出迎えをしてくれます


 
s-新聞紙を編んで作ったテーブルとイス。

新聞紙を編んで作ったテーブルとイス


バギオにある日本人経営のゲストハウス、TALAで今日インターンをしている山本佳波と申します。バギオに来てから8か月がたち、すっかりバギオLoverになってしまいました。
バギオを表す言葉といえば、避暑地、別荘地でたくさんのおしゃれな邸宅がある、野菜が安い、などいろいろあると思いますが、その中の一つ、“アートの町”としての面を色濃く表している
カフェ、そしてアートをローカルに感じられる場所、「イリ・リカ(Ili-likha)」をみなさんにご紹介したいと思います。
これは、世界でも屈指のフィリピン出身映画ディレクター、キドラット・タヒミック氏が作ったアーティスト・ビレッジです。外見は変わった大きなモニュメントたちが顔をのぞかせている風変りな建物。ここはアーティストが集まり、毎日少しずつ手を加えて形作られています。その様子はまさに建物が生きているかのよう。
中に入ると早速ユニークでアートな空間が迎えてくれます。木彫り、手編みのバスケット、カラフルなタイル。そしてペットボトルや瓶の王冠などを使ったリサイクルアートまであります。彼らの手にかかればビニール傘もアート作品の一部に! 運がよければアーティストがそれらを作っているところに会えるかもしれません。
中は多くの小さなレストランが入っていてそれぞれコンセプトの違った食事を提供しています。バギオで一番大きなハンバーガーを食べられるお店、おいしいフレッシュジュースが飲めるお店、ここバギオがあるコーディリエラ地方でとれた有機栽培の野菜が食べられるお店、24時間煮込んだビーフスープが食べられるお店……。さらに嬉しいのはどのお店もリーズナブルということです。200ペソもあればおなかいっぱいな上にドリンクもつけられてしまうくらいです。
そしてさらに今このイリ・リカでホットな話題なのが、この建物内に映画館ができるということです。今はまだ建設中なのですが2017年中には完成予定とのこと。イスはすべて木彫りです。ここは本当に映画館なのかと思ってしまうようなアートな空間に仕上がってきています。ここでは大きな映画館で上映されるような映画ではなく、フィリピン人ディレクターによる自主製作映画が上映されるそうです。これは才能ある若手の、しかしまだ十分に予算のないアーティストが作品を見せることができる場所を作りたいという、オーナーのキッドラット・タヒミック氏の意向によります。新たな注目スポットになること間違いなし、です。
バギオにはアーティストが多く、イリ・リカ以外にもアートイベントを開いたり、アーティストたちが集うカフェがたくさんあります。私がインターンをしているTALAゲストハウスの中にあるカフェYAGAMも、ポエトリー・リーディングなどのイベントで個性的なアーティストに出会えます。
これからますますからっとして気持ちがいいお天気が続く毎日になるだろうバギオ。ぜひ一度遊びにきてください。
s-Ili-Likha の意味はタガログ語で「We will create」の意味を持つそう。

「Ili-likha」の意味はタガログ語で「これから創り出していこう(We will create)」の意味だそうです。

Inside of Artist Village
Artist Village’s concept came from owner, film director and writer, Eric de Guia,
commonly known as Kidlat Tahimik.

s-建物内は2フロアあります。カラフルなタイルに導かれて階下へ。

建物内は2フロアあります。カラフルなタイルに導かれて階下へ


 
s-@Brrr Grrr バーガズムチーズバーガー329ペソ 4人で食べてもおなかいっぱい。

Brrr Grrr:バーガズムチーズバーガー329ペソ。4人で食べてもおなかいっぱい


 
入口の様子。見た目は不思議なツリーハウス

入口の様子。見た目は不思議なツリーハウス


◎ Navi Manila Vol.29 より

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