カルティマールの市場食堂 「おでんハウス」

この記事をシェア

2017年8月5日

Oden House at Cartimar Market

odenyasaned
カルティマール市場の中に、おいしい料理が食べられる食堂がある。日本食材店「はっちん」や「飛鳥」から見ると、ちょうど向かいの建物にあり、路地の上に看板がかかっている。その看板が無ければこんなところに食堂があるとは、想像もつかないが、ほうきや包装資材などが並ぶ路地を入っていくと、一番奥にその店がある。
「光暴大師」の愛称で親しまれる店主(58)が「おでんハウス・市場食堂」を開店したのは昨年の9月。おでんを作ってフィリピンの人に食べてもらったところ、おいしいと言われた。その経験から、この国でおでんを広めようと考えたのがきっかけだった。市場の中という立地を活かして新鮮な食材を調達し、日本の味を提供できる市場食堂をオープンし、今年の4月にはエアコン入りのイートイン・スペースも設置した。
店主のお勧めは、特製スープを使ったラーメン。下準備に2時間、煮込みに8時間の計10時間かけて仕込んだ自慢の味だ。なんとこれが一杯150ペソ~というから、お財布にも優しい。ピリ辛マグロ丼(300㌷)などの丼や、牛スジカレー(240㌷)、ポテトサラダ(小60㌷大120㌷)、ポテサラパンも人気メニューだ。ポテトサラダは魚肉ソーセージや日本のマヨネーズを使用しており、日本人にとっては懐かしい味だ。
アイスコーヒー(50㌷)に使用しているコーヒー豆は、ルソン島北部のサガダやベンゲットのコーヒー豆とアラビカ豆をブレンドしたもので、最初はわざわざ店主自ら真空パックの機械持参で買い付けに行き、香りを閉じ込めて持ち帰った。その甲斐あって、「ここのアイスコーヒーはフィリピンで一番おいしい」と言う人もいるほど。
肝心のおでんだが、「材料が揃わなかったので今日は無いんです」とのこと。ベトナム風フォーもはまぐりの出汁を使っており、はまぐりが無ければ提供できない。納得いくものしか出さないところに、店主のこだわりが見て取れる。そのかわり、その日入荷した食材を使った「裏メニュー」もあり、Facebookページに紹介されていることもある。稲荷寿司もメニューには無いが、電話かテキストで注文しておくと作っておいてもらえる(時価)。当面は定休日無しとのことだが、あらかじめFacebookページやテキストで確認してのお出かけをお勧めする。

Oden House & Eatery
Cartimar Market, Pasay City
営業時間:午前6時~午後4時半
電話:(02) 817-9289
(0918)948-1012

 

Advertisement