セブ大運動会大盛況

この記事をシェア

2017年11月20日

by: 蝶谷 正明(セブ在住)

大人も必死で走る真剣リレー

大人も必死で走る真剣リレー


h 10月8日の日曜日、セブでは恒例の日本人会主催大運動会がカントリーモールに近いドン・ボスコグランドで開催された。約400人が集まり、大いに盛り上がった。
日本式の運動会は、戦前に於いても海外各地の日本人コミュニティーで盛んに行われていた。学校が核になり、地域の日本人全員が参加する、まさに日本人のための日本の祭だった。戦前、セブには300余名の日本人が在住、子どもたちの為の全日制日本人学校もあった。例年、運動会が盛んに行われていたことは外務省の記録にも残っていると聞く。
不幸な戦争により邦人は一掃され、1980年代から少しずつビジネス関係者が増え、コミュニティーは産声を上げた。とは言え82年に日本人会が創設された時の全邦人数は30余名、翌年の補習校開校時の生徒数9名。
91年10月我が子にアイデンティティの一環として日本の運動会を体験させたい、自分たちもおもいっきりエネルギーを発散させたいという有志の熱意が夢を実現させた。玉入れの玉も籠も、鉢巻も全て手作り。その後、コミュニティーの成長や日本政府からの援助に伴い、本格的な用具の導入が図られた。
前日の豪雨によりグランドの芝はグチャグチャの中、補習校関係者を中心に準備を行う。開会式では胸に手を当て神妙な面持ちで日比両国歌斉唱。玉入れ、綱引き、親子二人三脚、パン食い競争、紅白リレー等の競技が続く。今回のパン食い競争はアンパンとメロンパンとあって、アッという間に希望者が集まる。例年、トリを飾り一番盛り上がる紅白リレーは小1から大人までが必死の形相で走りぬき、声も枯れる声援でストレスを発散している。最後のズンバ大会は、セブにいることを実感させる。大人も子供も普段は難しい顔をしている人たちも、軽快なズンバの曲に酔い痴れたように体を動かす。日本では参加者が集まらないだろうなと思う時である。
日本レストランの屋台からは焼きそばやフランクの焼ける香ばしい匂いが辺りに漂い、ビールもOK。お弁当や飲み物、お菓子を持参し家族みんなが顔を揃える。補習校の卒業生も来れば旧友に会えるのでミニ同窓会。誰もが心から楽しんでいる。これが地域密着の運動会の本当の姿ではないのかな。今年は雨も降らず怪我人もなく、白組の優勝で閉会。
セブの日本人コミュニティーは語学留学や企業進出の増加で人口的には大きくなったが、少子化の傾向が目立つ。その中でより幅広い層を巻き込んだ運動会にしていくことが、今後の課題になりそうである。
好きなパンがなくなる前に早く!

好きなパンがなくなる前に早く!


The yearly Japan Association Sports festival was held in Don Bosco grounds near Country Mall Cebu last October 8. Around 400 people were there and it was quite lively. Ball-toss, tug-of-war, parent-child 3 foot race, bread eating contest, and red vs. white relay race were held. The aroma of yakisoba and sausages sizzling from Japanese restaurant stands were everywhere, beer was also allowed. Families and everyone cooperated by bringing boxed lunches, drinks and sweets. Supplementary school graduates also came and met old friends, it also became a mini alumni party. Everyone was truly enjoying themselves.
Without rain falling this year, and no-one getting hurt the event ended with the white team being the overall winner.
 

Advertisement