フィリピンでのけん玉普及めざす

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2017年11月20日

 
 
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けん玉の普及を目指すジョン・ゲロンさん

けん玉の普及を目指すジョン・ゲロンさん

フィリピンでけん玉を普及したいと奮闘している人がいる。東京在住の米国人ジョン・ゲロンさんだ。ゲロンさんは、「日本の武士道に興味があって20年ほど前から日本に住み始めた」と言う。日本ではコンピューター関係の仕事や貿易会社をやりながら、けん玉に励む。
けん玉との出会いは5年ほど前。ビデオを見て「けん玉に武士道に通じるものを感じて」、けん玉の虜に。映像投稿サイト、ユーチューブにアップロードされたけん玉の実演を見ながら自己研鑽を重ねた。日本けん玉協会にも入会し、外国人では唯一、昇級認定資格を有するまでに腕を上げた。
そのゲロンさんは、なぜフィリピンでのけん玉普及を目指しているのだろうか。
「パートナーがフィリピン人だった関係で、首都圏ケソン市にラーメン店『御縁』を開くことになった。そこを拠点にけん玉普及を図ろうと思い立った」のだという。
年に何回かはフィリピンを訪問し、3年ほど前から昇級認定試験を実施。弟子たちを育て、指導者になってもらい、けん玉教室も開く。生徒数は40~50人という。
ゲロンさんにとってけん玉をやることは「愛煙家がタバコを一服するのと同じようなもの」と言う。「私はタバコは吸わないけれど、ストレス解消にはこれが一番」とも。
実際にけん玉が役に立ったことも。
「右手の手術を受けたことがあってそのリハビリにけん玉を活用した。また右手を使えない間は左手でけん玉をやったんだけど、そのおかげで左手が器用になった。今では両手でけん玉ができる」とのこと。
その効用をフィリピン人にも伝えたいのだと熱弁を振るうゲロンさん。とくに小中学生にけん玉のよさを知ってほしいというのがゲロンさんの願いだ。
「けん玉をやることで集中力が身につくし、悪い遊びに走る恐れも少なくなる。また一人でテレビゲームに熱中するよりも、仲間と一緒にけん玉をやって教えあうことで会話も弾むという効果が見込める」からだ。
「外国人が日本の文化を教えるというのは奇妙な感じがするかもしれないけれど、英語が通じるフィリピンだからこそ、私の出番が多いにある」と語るゲロンさん。
ゲロンさんは、いっしょにけん玉をやる仲間やけん玉普及を支援してくれる人を募集中だ。
◆御縁けん玉ウェブサイト
http://goenkendama.com/

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