フィリピン発のチョコレート

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2018年10月13日

チョコレートの原材料カカオの栽培、購入から、チョコレートの製造までを一貫して一つの会社が責任をもって行うチョコレートの製造方法を「ビーン・トゥ・バー」「ツリー・トゥ・バー」と言います。そんなこだわりのチョコレートを製造しているフィリピンのブランドが、2018年もイギリスのアカデミー・オブ・チョコレートの賞に入賞しました。入賞したのは、マラゴス・チョコレート、アウロ・チョコレート、テオ&フィロ・アーセナル・チョコレートの3ブランド。今回はこの3つのブランドを紹介します。

1.マラゴス・チョコレート
フィリピンでビーン・トゥ・バーと言えば、マラゴスと言われるくらい今ではすっかり有名になったマラゴスのチョコレートですが、実はこの会社がチョコレート製造を始めたのは2013年のこと。自社で持つカカオ農園のカカオからチョコレートを作ることから始め、2015年には初めて国際的な賞を受賞。その後は毎年のように様々な賞を取り、フィリピンのカカオ、フィリピンのチョコレートを世界地図に乗せた先駆者です。マラゴスから今回入賞したのは、チョコレート飲料部門で85%ダーク・チョコレートが銀賞、無加糖チョコレートと72%チョコレートが銅賞、ツリー・トゥ・バー部門では72%ダーク・チョコレートと85%ダーク・チョコレートが銅賞を受賞しました。

Malagos Chocolate
https://malagoschocolate.com/
2.アウロ・チョコレート

アウロは金の化学記号AUとスペイン語とフィリピン語の「金」を意味する “oro”との造語で、2017年に始まったばかりのブランドです。農家への支援を通して高品質なカカオを直接契約生産、買い付けし、ドイツ製の機械を導入した工場でチョコレートを生産しています。食用のチョコレート・バーの他、調理用のチョコレートも作っています。まだ新しいブランドとは言え、質の高いチョコレートは、一度食べたら、今まで食べていたチョコレートは何だったんだろうと思う味わい。パッケージもゴージャスです。アウロ・チョコレートはツリー・トゥ・バー部門で70%ダークチョコレート・サロイ・リザーブが銅賞、32%ローストホワイトチョコレート・カシュ―がフレーバー・ホワイトチョコレート・バー部門で銅賞を受賞しました。

Auro Chocolate
http://www.aurochocolate.com/
3.テオ&フィロ・アーセナル・チョコレート
テオ&フィロからはフレーバー・ミルクチョコレート部門で、アドボ味ミルクチョコレートが銀賞、トゥロン味ミルクチョコレート、ピリナッツとピニピッグ入りがどちらも銅賞に輝きました。テオ&フィロの「テオ」とはカカオの学名 “Theobroma Cacao”から取ったもの、そしてフィロとは創業者の名前であり、ギリシャ語で「愛」を表す”Philos”から来ているとのこと。テオ&フィロは「ガワッド・カリンガ」というフィリピン最大のNGOと協力するダバオの農家から直接カカオを買い付け、社会的にも貢献するソーシャル・ビジネスを実践する会社です。今回受賞したアドボ味、カラマンシやグリーン・マンゴー、唐辛子入りなど、フィリピンらしい、ユニークなフレーバーチョコレートがこちらのブランドの特徴です。パッケージもとてもアートな印象です。

Theo & Philo Artisan Chocolates
https://theoandphilo.com/
これらのチョコレートはSMモールのKulturaやEcho Storeなどでも販売しています。フィリピン発の本格チョコレートはまだまだ始まったばかりですが、今後の発展が楽しみですね。皆さんもぜひ味わってみてください。

※画像は各ブランドのHPより

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