レガスピ・ビレッジの青空市場「サンデーマーケット」

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2017年3月17日

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Makati Sunday Market @ Salcedo St., Legaspi Village, Makati City

mapビジネス街であるマカティ市のレガスピ地区では毎週日曜日サンデーマーケットが開かれる。広い駐車場にテントを立てて作った店には様々なものが並んでいて、足を踏み入れるとまずその匂いに引き付けられる。スパイスや果物の香りに続きビネガーやドリアンの匂い、インドのお香の香りも。新鮮な野菜や牛乳が並べられ、魚介類や花の苗、各国料理が広がる。朝早くから多くの人でにぎわい試食して回るだけでも楽しいマーケットだ。
マーケットの一角では手編みのわらじを売る日本人に出会った。日米ハーフの細谷マイクさんは神奈川・横浜の生まれ。わらじにじんべえがとてもよく似合っている。兵庫県のステーキハウスで働いている時にわらじの魅力に出会い、作る素材を探してフィリピンにたどり着いたという。これまでいろいろなもので作ってきたが、いまはフィリピン原産のマニラ麻(アバカ)でわらじを作る。汗をよく吸い、強くて長持ちするのが魅力で、マーケットには10年ほど前から出店している。修繕を無料で受け付けているという細谷さんは「モールなどで履いている人を見かけるとうれしいね」と笑顔だ。
隣では加藤千登勢さんが祖母の浴衣を着て和服の店を出していた。元々は日本でアロハシャツを作っていたという加藤さん。2人の息子に誘われて9年前フィリピンに移住した。いまは着物生地の加工品や扇子のほか、自家製の漬物まで売る。日本の着物の織や生地の繊細さやこまやかな染めが大好きで「これからも残っていってほしいですね」と語ってくれた。
マーケットは午前7時半から午後2時ごろまで出店され、午前中には離れにあるテントでミサも開かれている。散歩ついでに家族で朝ご飯を取りに来た人やお昼休みに抜けてきた看護師などお客も様々だ。活気がある一方でのんびりした雰囲気もただようレガスピサンデーマッケット。是非今度の日曜日には出かけてみてほしい。

新鮮な高原野菜売り場はいつも人だかり


ミンダナオ島の先住民、チボリの伝統織物「ティナラック」も売られている


天然素材の温かさが伝わってくるココナッツ殻のアクセサリーや雑貨、ソープディッシュなど。


こんなにあるフィリピンのクラフトビール


水牛の角製のペーパーナイフやフォーク


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ルソン島北部、イゴロット人の織物


現代アートのアトリエも


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フィリピン原産のマニラ麻(アバカ)でわらじを作る細谷マイクさん


韓国やタイなどアジアの各国料理もたくさん


手作りのフルーツジャムも各種


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◎ Navi Manila Vol.31 より

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