中華街で見かけたフィリピン産ウナギなど

この記事をシェア

2017年8月5日

IMG_4222
日本では「土用の丑の日」は夏の風物詩でウナギ商戦に熱が入る。ここフィリピンには丑の日はないが、ウナギを好んで食べる人たちがいる。「スタミナと精力がつく」という評判らしい。
マニラの中華街ビノンドにある市場「アレンケ」。ここでは首都圏近郊や遠くはミンダナオ地方で育てられたウナギが、水槽で生きたまま売られている。店主の話ではウナギを買っていくのは中国人、韓国人、フィリピン人、日本人と国籍を問わない。
右の写真はブラカン州産の養殖ウナギで1㌔が250ペソ。細長く背中が茶色っぽいので「イエロー・イール」と呼ばれている。いちばん高価なのがミンダナオのダバオ産で1㌔900ペソ。見た感じが日本のウナギに近く全体が黒いので「ブラック・イール」。その中間が「コタバト・イール」で、ずんぐりした大型のため別種の生き物にも見える。1㌔500ペソ。味は如何に?
市場の露店にはウナギのほかにもカエルや雷魚、なまず、ナマコ、すっぽんなど、珍しい魚や生き物が並んでいる。
日本では近畿大学が開発したナマズのかば焼きがウナギの代用品として人気だ。フィリピンではナマズは値段の安い大衆魚。どこに行ってもわんさと売られている。日本のかば焼きの要領で調理するとナマズ料理のバリエーションの幅も広がってくるであろうが、当地ではいまだ炭火で焼いて醤油とチリ、ココナツビネガーのあっさりタレで食べるのが主流だ。これもまた食べ慣れたらおいしい。

Advertisement