年に一度の大熱戦

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2018年11月9日

セブ大運動会大盛況
by: 蝶谷 正明(セブ日本人会)

10月7日の日曜日、朝7時45分から第28回日本人会主催大運動会がカントリーモール近くのドンボスコグランドで開催され、約300人の老若男女が参加しました。
7時過ぎから雲行きが怪しくなり、開会の数分前にはバケツをひっくり返したような土砂降りです。案内には雨天決行とはなっています。しかし、さすがにこの降りで風邪をひく人でも出たらと運営委員会は悩みましたが、天は我々に味方してくれました。20分ほどで雨が上がり陽が差してきました。グランドは泥の海になりましたが、微風もあり比較的凌ぎやすい天候のもと、大人も子供も頑張りました。
皆さんお弁当持参、屋台からは焼きそばやソーセージのいい匂いが漂い、手作りのカレーパンやサンドイッチが並びます。
昔の日本の運動会そのものです。
ほどほどのアルコールはもちろんOKです。普段は顔を合わせることのない人同士が一年ぶりに再会して話がはずみます。参加者数の消長はありますが、ここ数年は300人前後。小さな小さな運動会ですが28年の歴史があります。まだまだ日本人も少なく、現在のようにインターネットなど無い時代です。日本人同士の交流や情報交換といった出会いの場など限定されていました。そのような環境の中、せめて年に一回は皆で集まる行事をしようじゃなかと有志が集まったのが始まりだと聞いています。国内外を問わず日本人コミュニティーが活き活きとしていた時代です。綱引きのロープ、玉入れの籠、障害物競走の道具などは28年間前のものが未だに現役です。紅白の鉢巻もミシンを持ってた人が一本一本縫い上げ、色が褪せてしまいましたが、まだ現役です。
雨の後ですからグランドはぐちゃぐちゃ、靴の中に泥水が侵入してきます。大人も子供も今日ばかりは気持ち悪いとか汚れちゃうとかは一切忘れてしまいます。跳ねで顔も手も足も泥だらけになり、童心に帰って普段のストレスを忘れます。泥の中にミミズやカエルを見つけて自然観察をする子もいます。
まさに非日常の半日。帰宅してシャワーを浴びてからのビールの味は格別でした。

 

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