日本人の先達から受け継ぐ運動会

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2019年11月11日

晴天の下で大盛況「第28回セブ大動会」by: 蝶谷 正明(セブ日本人会)

パン食い競走。うまく噛めたかな?

毎年雨に祟られるセブ大運動会。しかし今年は前日からの雨も上がり、10月6日(日)に盛大に開催されました。
朝6時30分には太陽誘電さんと日本人補習授業校の有志による会場設営を開始。7時45分からの開会式では昨年度優勝の紅組代表からトロフィーの返還、渡邊セブ領事事務所長、高坂商工会会頭、桜井日本人会会長からの挨拶、会場を埋めた参加者によるラジオ体操、そして集合写真撮影が行われました。大人が参加できる種目も増えたせいか、運動会は大いに盛り上がりました。最終種目の紅白対抗リレーでは渡邊所長が若かりし頃に取ったきねづか(?)を発揮し激走されるという驚きの場面も。競技の結果は、今年は白組が勝利を飾りました。当日は暑い中で熱中症が懸念されましたが、何事もなく無事終了することができました。
自由参加のズンバでは多くの子どもたちが心から楽しそうに体を音楽に合わせて動かす姿が印象的でした。会場には焼きそば、鯛焼き、ソーセージなどの香りがただよい、毎年これらを目当てに来る常連客で手作りカレーパンや自家製食パンのサンドイッチはあっという間に売り切れました。
28年前、数人の有志が始めたセブ運動会はいつの間にか大運動会に成長しました。100年前の大正時代にも既にセブでは邦人が運動会を楽しんでいたとの記録も残っているようです。海外に雄飛した当時の日本人は過酷な環境の中で、運動会で汗を流すことで自分たちのアイデンティティーを無意識のうちに確認しあったのではないでしょうか。

玉入れ。狙いを定めて、投げる!

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