発足当時の5カ国代表の銅像が立つ

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2017年8月4日

アセアン・ガーデン
マニラ市イントラムロス内
ASEAN Garden in Intramuros
by: Kei Nomura
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フィリピンは今年の東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国だ。8月初旬にはマニラでASEAN外相会議が開催。「アセアン・ガーデン」は今から半世紀前、タイでのASEAN発足を記念して作られた公園だ。
ASEAN原加盟国はフィリピンとタイ、インドネシア、シンガポール、マレーシアの5カ国(現在は10カ国)だった。当時のフィリピンはマルコス政権が誕生してまだ2年目。1人当たりのGDPはアジアの他の国々を先行するなど将来も期待されていた時代だった。アセアン・ガーデンはまさにその時期に整備されたものだ。タイのバンコクでの設立にフィリピン代表で出席したのはナルシソ・ラモス外相(ラモス大統領の父)だった。
イントラムロスの城門のひとつ、パリアン門を出てすぐの左手にあるアセアン・ガーデンは、頑丈そうな石橋を渡ったところにある。約300平米の敷地には1967年の発足当時の外相や首相の銅像が5基、石の台座の上に円形に並んでいる。ヤシの木や熱帯樹が木陰をつくり、昼休みの時間になると近くのライシュウム大学の学生たちの憩いの場所にもなっている。
 

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