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シンカマス(葛イモ)

2018年4月20日

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暑い季節にぴったりの スーパーフード

暑い季節にぴったりの
スーパーフード

フィリピンで一番暑いのは4月から5月ですが、この時期になるとシンカマスが多く出回ります。形はカブのようでありながら、ジャガイモのような外見のシンカマスは、なかなか手の出にくい食べ物です。実はシンカマスはマメ科の植物で、食べるのは塊茎部、つまり地下茎の肥大した部分です。原産国メキシコではヒカマ(複数形ヒカマス)と呼ばれます。葉などが葛に似ているため、日本ではクズイモと呼ばれます。フィリピンでは皮を剥いて、食べやすい大きさにカットし、バゴオン(オキアミの塩辛)につけて食べるのが一般的で、暑い時期のおやつとしても人気があります。味はほんのりとした甘味があり、ナシのような食感です。
見た目は地味なシンカマスですが、実はダイエットにも有益な優秀食材で、100gあたり38kcalと低カロリー。鉄分やマグネシウム、葉酸やパントテン酸、カリウムなどが含まれる他、中でも注目に値すべきはビタミンCの含有量です。シンカマス100gあたりビタミンCは20.2mg含まれており、これだけで一日の摂取量の目安の3分の1に相当します。抗酸化物質ビタミンCは、免疫力アップや美肌にも有効なことはよく知られていますが、暑くて体力が低下しがちな時期には、特に失われがちなビタミンCを摂取したいものですね。
また、このほんのりとした甘みは食物繊維イヌリンから来ています。前回ココシュガーでご紹介したように、イヌリンは人間の体内では代謝できない多糖体のため、甘味成分そのものが血糖値を上げることはありません。しかも水溶性の食物繊維で、一緒に摂取した糖質などを包み込む働きがあるため、血糖値の上昇を抑制してくれるのです。また腸内で分解・発酵されたイヌリンはオリゴ糖になり善玉菌の餌となるため、腸内環境の改善にも有効だと言われています。
さて食べ方ですが、皮を剥いてそのまま食べる他、サラダ等にして食べると良いでしょう。繊切りにして人参や香草などとあえれば、エスニック風サラダに。梅干し、鰹節や海苔、醤油、ゴマ油等とあえれば、和風サラダにも変身します。また大根と同じようにスープや味噌汁などに入れることもできます。フィリピンでは揚げ春巻きや生春巻きにも入っていることがあります。通常は椰子の新芽を入れますが、その代用品として、人参や玉ねぎ、肉と一緒に炒めたシンカマスが使われています。
市場等では長い茎を束ねた形で売られていますので、茎の新しそうな物を選ぶと良いでしょう。新鮮な物はみずみずしくサクサクしていますが、古いものは乾燥して繊維ばかりボソボソしておいしくありません。ちなみに塊茎部以外の部分にはロテノンという毒がありますので、たとえ新しくても茎や葉などは食べないようにご注意ください。(悦)