最優秀賞にマーティンさん 「進撃の巨人」がコンセプト
日本のデニムブランド、ボブソン・ジャパンと、ファッションイベント「マニラ・ファッション・フェスティバル2016」のコラボイベント、第1回デザインコンペティションが10月20日、エドサ・シャングリラで開催された。
イベントでは、60人の中から選び抜かれた15人の若いデザイナーたちが、ボブソンのデニムを用いたデザインのアイデアを競い合った。
主催者を代表してボブソンのブランドディレクターのクリス・マグナイエ氏が「若いフィリピンのデザイナーたちにチャンスを与えたかった。ボブソンによる日本製デニムのDNAを受け継いでもらえれば」とあいさつした。
1時間にわたりショーが行われ、最優秀賞にCJ・マーティンさん(23)、優秀賞にエルネスト・クリスさん(34)のデザインが選ばれた。マーティンさんにはボブソンから賞金5万ペソと、デザインをボブソンの店舗で売り出す権利が与えられた。クリスさんには賞金3万ペソが贈られた。
マーティンさんのデザインのコンセプトとなったのは、マーティンさんが大ファンだという日本のアニメ「進撃の巨人」。同作品の世界観やキャラクターからデザインのヒントを得たと語り「巨人のシルエットからジャケットの形を思いついた」と明かしてくれた。
マーティンさんは賞金の使い道について「デザイナーはお金がかかるので、今後の活動のため貯金する」と語った。 授賞式で名前を呼ばれた際、泣いてしまったというクリスさんのデザインのテーマは、出身地のルソン地方カガヤン州の一輪車「モトレラ」と、日本の着物のシルエットとの融合というユニークなもの。クリスさんは賞金を来年の「マニラ・ファッション・コレクション」のデザインの準備に使いたいと語った。 (高橋鈴)
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