セブが常夏ではない話
by: 蝶谷 正明(セブ日本人会)

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0514_a01フィリピンだから暑いのは当たり前かというと、1年中のべつ幕なしに暑いなんてことはないのは在住者であればわかります。ネットやガイドブックのデータでは最高気温は30~33度、最低気温が25度前後ですが、実際の体感気温と温度計のデータには乖離があります。日本の感覚で30度は猛暑ですが、こちらでは必ずしもその通りではありません。2月から5,6月までは本当に暑い。今年は少し気候変動の影響か2月は結構涼しかったようです。確かに冬の日本から来れば暑いけれど、真夏で比べればセブの方が涼しい。少なくともあの悪名高い日本のジメジメした蒸し暑さに比べれば、はるかに過ごしやすい。明治の頃、欧米人が東京や大阪の暑さに耐えかねて軽井沢や日光、六甲などの避暑地を開発したのも無理もありません。マニラに対するバギオです。SANMIGE-RU上海から夏は雲仙に避暑に来た欧米人も多かったと聞きます。これに対して乾季の今は暑いとは言え湿度が低いのでジメジメするようなことはなく、日陰に入れば気温は30度以上あっても肌はサラサラで日本の初夏のようです。少し風があればもう天国!この環境で飲むサンミゲルの味は格別です。軽いビールが好まれるのも気候の影響なんでしょう。反対に雨季の朝晩は肌寒いことも少なくありません。我家は山の中腹にあるのでこの時期は湯豆腐やチゲなど鍋物を楽しみます。夏休みや年末年始にせっかくリゾートライフを楽しみにセブに来ても水に入るのはちょっときついこともあります。そんな時はゆっくり流れる時間を楽しむ、心ゆくまでビーチで本を読んだり音楽を聴いたり非日常を満喫しましょう。セブ島はほとんど平地のない地形、6~800m前後の山々が島を縦断しています。町の中心から2、30分も走れば空気がひんやりしてきます。セブ市内からマクタン、ボホールまで一望にできる標高600mのトップスの展望台あたりは雨季には最低気温が10度以下にまで下がるといいます。セブは常夏ではないというお話でした。
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