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週末にぶらり 18世紀にタイムスリップ

2017年6月14日

文・写真:冨田 すみれ子
Las Casas Filipinas de Acuzar

リゾートの真ん中には大聖堂。実際にミサや結婚式も行われている

リゾートの真ん中には大聖堂。実際にミサや結婚式も行われている

スペイン占領期を思わせる美しい建造物が立ち並び、石畳には可愛らしい木造の路面電車が走る。大きな湖の真ん中には石造りの大聖堂が建ち、手前にかかる石橋を、馬車「カレッサ」が蹄をならして横切っていく。ルソン地方バタアン州にあるリゾート施設「ラス・カサス・フィリピナス・デ・アクザール」では、まるで18世紀の比にタイムスリップしたかのような風景が広がる。首都圏から週末の小旅行に出掛けるのにはぴったりのこの場所を今回は紹介したい。

上)暑い日の観光はカレッサや路面電車で。自転車も1人1時間150ペソからレンタルできる (下)夜は建物がライトアップされ、街はまた違った表情を見せる。夜の散歩もオススメだ

上)暑い日の観光はカレッサや路面電車で。自転車も1人1時間150ペソからレンタルできる
(下)夜は建物がライトアップされ、街はまた違った表情を見せる。夜の散歩もオススメだ

 石橋には路面電車や馬車「カレッサ」、ジプニーが行き交う。鮮やかな色の花と青空が生える

石橋には路面電車や馬車「カレッサ」、ジプニーが行き交う。鮮やかな色の花と青空が生える

かわいらしいホテルが並ぶ通り。ホテルの裏側には運河が通っている

かわいらしいホテルが並ぶ通り。ホテルの裏側には運河が通っている

歴史的建造物の移築
「フィリピン建造物の生きた博物館」と呼ばれるラスカサスは、バタアン州の海辺に広がる広大なリゾート施設。首都圏から約125キロ離れた静かな農村、同州バガック町に位置する。不動産会社経営者のホセ・ジェリー・アグザール氏が、2003年からルソン各地に建つ歴史的建造物を買収し、バガック町に所有していた広大な土地に移築。2010年にリゾート施設としてオープンした。18世紀に建てられたスペイン建築の影響を受ける建物を中心に40戸以上が立ち並び、現在も建設中の建物がある。
歴史ある建造物は、耐震や保守管理の関係でも所有者が手放したいケースも多く、放置された建物などをアクザール氏が買収し、比建築の歴史の保存に一役かっているのだ。
建物はルソン地方でもブラカン州からラウニオン、パンパンガ、ヌエバエシハ各州まで様々な場所から移築されている。18、19世紀に建設されたものが中心で、中には全盛期の首都圏マニラ市キアポ地区で1867年に建設され、フィリピン大学芸術学部、最初の校舎としても使用された「カサ・キアポ」もある。
s-guideヘリテージツアーがオススメ
ラスカサスを訪れた際には是非参加してほしいのがヘリテージツアー。ラスカサス内にある建造物や施設を回り、ガイドがひとつひとつ、建物の歴史を説明してくれる。移築する以前に建物を所有していた家族やその際の用途、占領期や第二次世界大戦をどう乗り越えて来たか、はたまた移築の際の話など。
建物の中にはそれぞれ、当時使用されていた貴重な家具や、きらびやかな装飾品などが展示されており、外観だけでなく、内装を楽しめるのも醍醐味。その建物が乗り越えて来た歴史を知るだけで、また違った視点で街並を眺めることができる。ツアーは無料で、午前と午後にそれぞれ4回ずつ実施される。
広場でロマンチックなディナーを
ラスカサスの夜を堪能するディナーには、大聖堂前の広場にあるイタリアン・レストラン「ラ・ベラ・テオドラ」が一押し。国民的英雄ホセ・リサールの母親、テオドラ・アロンソ氏の家族が所有していた建造物がレストランとして使用されている。
もちろん歴史的な建物の中でのディナーも良いのだが、晴れの夜には広場でのディナーがオススメ。噴水がある石畳の広場には数十というディナーテーブルが置かれ、ピアノとバイオリンの生演奏が夜空にその音色を響かせる。ヨーロッパさながらの雰囲気でのディナーは、少しドレスアップしてお洒落に出掛けたい。ロマンチックな旅の思い出になるはず。
リゾート内には、他にもフィリピン・スペイン料理やバイキングなど、レストランやカフェなど3つある。
運河流れるホテルで宿泊
週末に訪れるならば是非、歴史ある建物を改築したラスカサスのホテルに宿泊してほしい。18世紀の比を体験できる客室で、ゆっくりと時間を過ごし、リゾート内を2日かけてゆっくりと回るのがオススメ。繊細な内装からアンティーク家具、照明や洗面所のデザインまで、こだわりが感じられる。ホテル横には当時の比に作られていた運河も再現されている。
ホテルはビーチ沿いに立ち並んでおり、建造物巡りの他にも、ビーチリゾートとしても楽しめる。ビーチでの有料アクティビティとしては、昼間にはジェットスキーやバナナボート、ウエイクボード、夜にはボンファイアーなども楽しめる。
他にリゾート内で楽しめるアクティビティは、マッサージスパや、プール、比の伝統的なボードゲームやチェスが楽しめるゲーム室、写真室など。
Reviving and shos-mapwcasing the Philippines’ noble past
Las Casas Filipinas de Acuzar is a resort in Bataan featuring patrician mansions, indigenous stilt houses and a stately stonehouse. A living museum of the country’s rich cultural heritage, the resort brings back images of the Philippines’ nobility from centuries past. To recreate the bygone era, structures were constructed using architectural pieces gathered from different parts of the country. These historic dwellings line cobblestone streets against a backdrop of mountains, rice fields and even a river that flows out to the sea.
入場料・宿泊料
入場料は大人1500ペソで12歳以下の子どもは750ペソ。ホテルの宿泊は、部屋のグレードによって1万〜1万7千ペソ。住所: Brgy. Ibaba, Bagac, Bataan, 2107, Philippines