Cheers for Craft Beer in the Philippines
ビール党にとって、フィリピンはうれしい国だ。ローカルブランドのビールが安く飲めるのも理由の一つだが、今注目を集めているのはクラフトビール。クラフトビールと聞くと、ドイツや米国、ベルギー産といったイメージがあるが、フィリピンでは国産「地ビール」ブームの真っ只中。続々と登場する個性的な味わいのクラフトビールを思い切り楽しもう。乾杯!
The Philippines is now in the midst of a craft beer boom! When it comes to craft beer, most people think of German, Belgian and American craft beers, however, there are a wide variety of locally brewed Filipino craft beers. Yes, the Philippine is a paradise for beer enthusiasts!
クラヒトビールには「ストーリー」がある
クラフトビールと普通のビールとの違いは何か? フィリピン・クラフトビール協会(Craft Beer Association of the Philippines)は、「個人が所有する醸造会社により、伝統的あるいは革新的な原料を使ってつくられた大量生産ではないビール」をクラフトビールの定義としている。
小規模の製造者によってつくられていることから以前は「マイクロブリュワリービール」と呼ばれていたが、今はクラフトビールという呼び名が一般的。クラフトという名の通り、「製造業者の職人的なこだわりが込められたビール」とも言え、クラフトビールにはそれぞれ「ストーリー」があることも魅力となっている。
フィリピン全域でつくられている
個性的なクラフトビール
フィリピンでクラフトビールの製造所が登場したのは2012年頃とされる。フィリピン・クラフトビール協会によれば、現在60以上のクラフトビール製造所があるという。首都圏をはじめ、ルソン、ビザヤ、ミンダナオのフィリピン各地域にクラフトビールブランドがある。伝統的な原料、製法によるものから、パープルライスやフルーツ、チリ、チョコレート味など、独創的な風味のビールもつくられている。
フィリピン各地のクラフトビールは、マニラの専門店でも楽しめる。また、2017年からフィリピンのクラフトビールが一堂に会す「マニラクラフトビールフェスティバル」が開催されている。昨年行われた第1回大会には30以上、今年6月の第2回大会には45社が参加し、年々盛り上がりを見せている。
Every Craft Beer Has its Own Story
Craft Beer is defined as a beer made from traditional and innovative ingredients by individually owned small, micro and nano breweries that produce small amount of beers. Craft Beer can also be said to be ‘ beer made with craftsmanship’. There is a fascinating story behind every craft beer.
Various Craft Beer in the Philippines
Craft Beer is made throughout the Philippines, Metro Manila, Luzon, Visayas and Mindanao regions. According to Craft Beer Association of the Philippines, there are over 60 craft beer breweries.
A diverse styles of craft beer are made from traditional way to innovative brewing which uses unique ingredients such as purple rice, fruit, chili, chocolate and so on. Various kinds of locally brewed craft beer are available at craft beer bars in Metro Manila. The MNL Craft Beer Festival, the biggest gathering of Filipino craft breweries, is also an irresistible opportunity for beer lovers.
フィリピンの地ビールが飲める
クラフトビール専門店 7選
7 Bars for Philippine Craft beers in Manila
マニラにはクラフトビール専門店が多数点在している。その中から、フィリピン産のクラフトビールを楽しめる7店と
人気&おすすめのビールを紹介したい。さて、あなたは、どこでお気に入りの1杯に出会うことができるだろうか?
There are a lot of craft beer bars in Manila and you will be wondering where to go. Therefore, Navi Manila has found
the bars offering home grown craft beers. Let’s go find your favorite suds! ※時期により記事で紹介されているビールの取り扱いがない場合があります。
Kapitolyo Brewing Company
カピトルヨ ブリューイング カンパニー
クラフトビール好きが通う隠れ家
Hidden Sanctuary of Craft Beer
フィリピン・クラフトビール協会のジュン・フローレス会長が手がけるIPA、スタウトが飲める店。一時閉店していたが移転して復活。とてもわかりにくい場所だが、そこにはとびきりのビールがある。
KAPITOLYO IPA (Alc. 5.5%):香り豊かなIPA。苦みとまろやかさが絶妙なバランスで楽しめる。 416 United St., Brgy. Kapitolyo, Pasig City(3rd Level inside The Alley next to Katanaya Japanese Restaurant on United St.) |
The Bottle Shop
Global Beer Exchange
ザ ボトルショップ グローバルビアエクスチェンジ
厳選のビール、ボトル入りも充実で持ち帰りOK
Professionally Selected Beer on tap,Bottles to Go
店内でビールサーバーから提供されるクラフトビールの種類は限られているが、どれも選りすぐり。壁一面に国内外のボトル入りクラフトビールがディスプレイされており、買って持ち帰ることもできる。
PEDRO Space Out Coffee Stout (Alc.6.5%): ラグナ州サンペドロ市のメーカー「Pedro」のスタウト。コーヒーとフルーツの深い味わい。 |
Ground Floor, Paseo de Magallanes Center, Santiago St., Makati City 0917-894-5076 2pm~2am Closed on Sunday |
Nipa Brew Taproom
ニパ ブリュー タップルーム
厳選のビール、ボトル入りも充実で持ち帰りOK
Professionally Selected Beer on tap,Bottles to Go
店内でビールサーバーから提供されるクラフトビールの種類は限られているが、どれも選りすぐり。壁一面に国内外のボトル入りクラフトビールがディスプレイされており、買って持ち帰ることもできる。
NIPA BREW Tropic Haze Wheat Ale (Alc.5.5%): シトラス系のフルーティーな香りとフレーバー。軽く爽快な飲み心地。 |
G/F Solace Hotel,9639 Kamagong, San Antonio Village, Makati City 5pm~11pm |
G Point Smorgasbord & Bar
ジーポイント スモーガスボード&バー
Try the Bar’s Own Beer from Tagaytay
Pirate IPA (Alc.4%) : 英国風IPA。アルコール度が抑えてあり、軽い飲み心地。 |
416 510 Padre Faura Street, Manila City (02)310-2174 11am~4am |
Tap Station Craft Beer Hipster
タップステーション クラフトビールヒップスター
その数約40種、マニラ有数の品揃え
40 Kinds of Craft Beer from PH and the World
昨年12月マカティ市にオープンしたジーポイントバー系列の地ビール専門店。自家製をはじめ、フィリピンと海外の地ビールが約40種類もそろう。首都圏タギッグ市BGCにTap Station Forbes Town もある。
BALALE Kriek Fruit Ale (Alc. 3%): ベルギーの伝統製法を用いたフィリピン産フルーツビール。甘くさわやかなチェリー味。 |
Ground Floor, Ayala Malls Circuit, Circuit Lane, Circuit Makati, A.P. Reyes Street, Olympia, Makati City (02)260-5135 1pm~1am |
クラフトビールの基礎用語 Craft Beer Basic Glossary
IPA
インディア・ぺールエール(India Pale Ale)の略。19世紀に英国から当時植民地だったインドへ向かう船に積まれたペールエールビールに、防腐剤の役割をするポップを多く入れたのが起源。この麦芽の香りが豊かで苦みが強いイングリッシュIPAが元祖だが、現在は米国産ホップを使用し、柑橘系のフルーティーな香りを持つアメリカンIPAが主流となっている。このほかIPAにはホップを多用し、アルコール度数7.5%以上と高いダブルIPAやインペリアルIPAと呼ばれるタイプもある。
※ペールエールビール:英国発祥のビールで淡色麦芽を原料に、酵母が上面に浮き上がる上面発酵の酵母を使い、約15~24℃の高い温度で3~9日間という短期間の発酵でつくられるビール。炒って濃い色にした麦を使ったものはポーター(Porter)や、スタウト(Stout)と呼ばれる。一方、下面発酵の酵母を使って約6~12℃の低温で6~12日間発酵させてつくられるのが、日本で一般的なラガービール(Lagar)となる。
IPA stands for India Pale Ale. In 19th century, Britain exported pale beers to India, a British colony then where the British people stationed. To keep the quality of beer during months-long sail shipping from Britain to tropic India, more hops were added to beer as a natural preservative. The English IPA is generally bitter and aromatic. Now American IPA made from American hops is considered mainstream of IPA. The IPA with more hops and high alcohol level above 7.5% is called Double IPA or Imperial IPA.
IBU
International Bitterness Unitの略で、ビールの苦さの程度を表す。ホップの苦味の源(アルファ酸)の割合などを測定したもの。数値が大きいほど苦みが強い。一般にライトビールは10前後、IPAは50~70とされる。
IBU is the abbreviation for International Bitterness Units. The measure of the bittering substances in hops in beer. The higher IBU figure, the more bitter the beer tastes. The IBU of an IPA craft beer is generally 50-70.
EXPLORE CRAFT BEER IN MANILA
Siam Thai Thai BBQ & Sports Bar
サイアムタイ タイバーベキュー&スポーツバー
老舗銘柄から珍しいバギオ産地ビールまで
From Pioneers of Philippine Craft Beer to Baguio Brew
タイBBQ(ムーガタ)の人気店は、クラフトビールの名店でもある。フィリピン地ビールの草分け的存在のPivo PrahaやKatipunan、さらにマニラでは珍しいバギオクラフトブリュワリーのビールをそろえている。
ボトル入りの各種フィリピン地ビール。 ラベルには世界最小のメガネザルとして知られるボホールのターシャやボクシンググローブが描かれたものもあり、 凝ったデザインを眺めるのも楽しい。 |
Pioneer Center Supermart, Brgy. Kapitolyo, Pasig City (02) 239-2866 Mon.- Thu. 11am~11pm (Fri.- Sat.~12am) |