Fun to drive in Cebu
by: 蝶谷 正明(セブ日本人会)
セブでは自分で自動車を運転する日本人も少なくありません。リスク回避のため、会社がドライバーをつけてくれても、週末は自分でという人もいます。
今では流しのタクシー以外にもGRABのように便利な交通手段もありますが、急に思い立って出かける場合や立地によっては自分で運転できると確かに便利です。ただし、割り込みや当然のように道路の中央を走る車、またバイクが多いエリアなどヒヤッとすることがよくあります。したがって自身での運転をあえて推奨する訳ではありませんが…
私はセブに来る前はスリランカのコロンボに住んでいました。セブをもう少し小さくし緑と動物を何倍かに増やしたような街です。日本と同じ右ハンドルですから、それほど抵抗はありませんでしたが、ラッシュ時は二車線の道路がいつの間にか三車線になり、槍を持った象使いにつれられたゾウが歩いていたり、中央分離帯に牛が寝そべり、2mのオオトカゲが道を横切るという道路事情でした。動物の道路横断を気長に待つのも慣れです。
セブでは左ハンドルに抵抗感がありましたが、当時は交通量が少なかったこともあり「やれば出来る」を実感しました。年々渋滞がひどくなっていることは運転していると肌で感じます。先日もアヤラのショッピングモールから500m移動するのに40分掛かりました。道路の新設も拡幅もなく恐ろしい勢いで車が増えるのですから渋滞が悪化するのは当たり前の話です。自動車ディ―ラーから聞いた話ですが、セブでは月収が3万ペソに達すると車が買える所得水準になるとのこと。ダウンペイメント1万ペソなどと書いた巨大なターポリンが目に飛び込んできます。とは言えガソリンは税制改革のお蔭でリッター50ペソを超え、渋滞とエアコンで燃費も芳しくありません。中間層の増加で自動車業界は有卦にいっていますが、東京の清浄な空気をセブの人たちに味わってもらいたいものです。
自動車の運転といえば運転免許が必要なのはセブも同じですが、10年ほど前に日本の免許をLTO(陸運局)で書き換えました。今はどうかわかりませんが、当時は所長さんのオフィスに通され、その場で手続きを「有償」でしてもらいました。免許証の更新は3年ごとでしたが、2016年から5年ごとに変更されました。ただし、私が2016年に更新した際、OR(公式領収書)はもらいましたが、ライセンスカードは後日発行ということでした。しかしその後、何回問い合わせてもカードがないの一点張り。1年過ぎたあたりで面倒くさくなり放置したままでしたが、先日やっと入手することができました。ドゥテルテ大統領の就任後様々な制度改革がなされていますが現場は混乱しているってことでしょうか?
それはともかく、私、自動車を運転することで多くの発見と楽しみを実感する毎日です。