賄賂を拒否「誠実な」交通整理員
8月21日、カビテからマニラへ車で買い物に来た女性が一方通行の道路に侵入してしまい、交通整理員に止められました。女性はおよそ3年間車を運転しておらず、ひどい雨が降っていて道路標識を見落としていたのです。そして免許証を提示を求められた時、女性はこの場を早く離れたいと思い、500ペソを交通整理員に渡そうとしました。しかし、その男性の交通整理員は、そのお金を受け取ろうとせず、雨に濡れないように女性を店に誘導。女性は、「誠実な交通整理員に賄賂を渡そうとした自分を恥じました。店でコーヒーをいっしょに飲んだあと、彼は私が雨に濡れないように傘を持っていくようにとまで言ってくれたのです」。
女性はこの交通整理員とのエピソードをフェイスブックに投稿、交通整理員は賄賂を受け取らず、誠実な対応をしたことで表彰されました。
おそらく店でコーヒーを飲みながら女性は取り調べを受け、そして反則切符を切られたのでしょう。ただその女性とコーヒーを飲むのが目的だったら、これはナンパです。(8月25日・デイリートリビューン)
10年有効のフィリピン運転免許
フィリピンでは自動車運転免許の有効期限は、日本と同様3年から5年。だが、来年10月からは10年有効の運転免許も登場するそう。実に2031年まで有効となるこのプレミアム運転免許ですが、誰もが手に入れることができるわけではありません。陸運局によると、対象になるのは「クリーンな」運転免許の持ち主、すなわち、交通違反による失効点数ゼロのドライバーのみ。違反1点でも資格はありません。
海外に住んでいると、日本の運転免許の更新の時期に合わせて一時帰国をする人は多いと思います。日本でも10年有効の免許が誕生するか、海外にいながらでも更新できるようになればと思うのですが。
パスポートは、日本ではフィリピンよりも先に10年有効旅券が登場しました。運転免許はフィリピンに先を越されてしまうのでしょうか。(8月21日・インクワイアラー)
ボホールに響く不気味な音
ボホールで、得体のしれない音がすると話題になっています。その音は太鼓を打つような音で、テレビでも取り上げられています。警察が音がする場所にはディスコなどはなく、また今は防疫中でそのような人が集まる施設は営業できないと見解を述べて、ますます不気味さに拍車がかかっています。
ある地元の人は、その音はキラブ・キラブ滝(Kilab-Kilab Falls)が観光地となった頃から聞こえるようになったと言います。「滝が観光地とならなければ、道路が整備されることもなく、人が死ぬこともなかったのに……」。
音が最後に聞かれたのは8月の初め。地元の女性が友達や親戚と滝の写真を撮ろうとしたところ、なぜか滝が増水し、飲み込まれてしまったのです。泳げなかった友人や親戚は救助され、助かりました。しかし、泳げたはずのその女性は溺れて亡くなってしまったのです。そして、女性の通夜が行われて3日後、不気味な太鼓の音が聞こえたと言われています。滝に棲む精霊が、女性の命を奪ったことを喜ぶかのように太鼓を打ち鳴らしている。そんな話がまことしやかにささやかれているそうです。(8月24日・フィリピンスター電子版)
ディビソリアの出店費用は・・・・・・
衣料品の屋台が並ぶマニラ市ディビソリア市場のイラヤ(Ylaya)通り。その混沌とした雰囲気が特徴だったこのエリアが、このほど整備されて生まれ変わりました。この整備事業はマニラ市長の肝いりで行われ、1軒あたり広さ2×1平方メートル、パワーメーター付きの屋台100軒が貸し出されました。賃貸料は午前中20ペソ、午後20ペソ、1日でもわずか40ペソと破格。従来、この地域で商売をする人は「近所の役人」に賃貸料を払っていましたが、そのような慣習は一掃されました。借主には終業後施錠すること、ゴミを散らかしたりせず清潔に保つこと、そして衣料、布製品など「ドライ」な商品のみ販売することなどが求められます。
生鮮食品を扱うウェットマーケットならぬドライマーケット。もし、ある店が他店と差別化を図るために、干物やドライフルーツなど乾物なら扱っていいと思い込んで始めたら・・・・・・。そのうち周りの店も売り始めて、乾物で有名なイラヤ通りになる、ということはないでしょうか。(8月23日・デイリートリビューン)