フェイスシールドがフィリピンでの日常の必携品になってから、もう半年になるだろうか。めがねと同様に自分の顔の一部になってきたようで、すでに着用しているにもかかわらず「フェイスシールドはどこに置いたっけ?」と探したり、家を出てから「あ、フェイスシールド忘れた!」と家に戻り、ああ、すでに付けていた、と気付くこともある。単に老化現象かもしれないけれど。
昨年の5、6月頃、マカティでフェイスシールドは1個80ペソで売っていたのが、だんだん値下がりして、今ではだいたい20ペソ、安いところで10〜15ペソとなっている。マニラ市の雑貨街ディビソリアでは5ペソで売っている店もあるらしい。マスクだって去年の3〜6月頃は1箱50枚入り500〜700ペソで売っていたのが、今はマカティのスーパーマーケットで100ペソを切っている。
私は昨年8月中旬にフェイスシールドを買った時、耐久性は期待できないと思ってまとめ買いした。その時最初に使ったものを5カ月経った今もアルコールで消毒しながら手入れして使っている。いちどフレームを止めるシリコン部分が壊れたので接着剤でとめ、プラスチックのシールド部分にはちょっと凸凹ができているけれど、使用に問題はない。
先日会社で同僚に、フェイスシールドは意外に長持ちして、5カ月使っていることを話すと、同僚は驚いた。彼は1週間に1度は交換するという。それを聞いて私も驚いた。フェイスシールドはある程度の期間使うと劣化して、効果も薄れるのだろうか。箱に注意書きはない。
その同僚はカビテの中華系雑貨を多く扱うモールで、取り換え用のプラスチックシールド部分を買っている。私は取り換え用があるとは知らなかった。ちなみにフレーム部分の交換用は見たことがないという。通常、箱にフレームとプラスチックのシールドがセットになって売っているが、実はフレームとシールドを別々に仕入れ、店で箱にいっしょに詰めて売っているらしい。なお、このモールでは、マスクも1箱45ペソと破格の値段で売っているんだとか。
マスクをして、フェイスシールドをすると、マスクだけの着用よりも安心感がある。コロナ禍が終息した後、フェイスシールドはどうなるのだろう。そもそもコロナ禍によって、めがね式のフェイスシールドというものが生まれたのか、それとも前からあったのか? あったとしたら、どんな用途に使われていたのだろう?
家に残ったフェイスシールドは、次のパンデミックに備えて保管というのもちょっと悲観すぎるような・・・・・・。料理で玉ねぎ切ったりする時や、大掃除の時にでも使うことにするか。ひょっとしたら、日本での渓流釣りの時などにも意外に役立つのかもしれない。(W)