第19回セブ日本語弁論大会が2月6日に開催されました。この大会は国際交流基金とセブ日本人会が協力し、毎年SMセブシティの多目的ホールを会場に実施されます。今年はコロナ禍により開催が危ぶまれましたが、英語学校QQイングリッシュさんの校舎を借りてオフラインと一部オンラインで行いました。
会場には審査員として渡邉総領事代理、木下セブ日本人商工会議所会頭らにお越しいただきました。大会を動画で配信することにより、多くの人に自宅や職場で視聴してもらうことができました。これまで日本語弁論大会に関心があっても土曜の午後に会場に行くのは億劫(おっくう)という方もいたと思いますが、今回はオンラインによりその点は便利になったのではないでしょうか。
今回もビサヤ地方の11人が熱弁をふるい、学生部門はカドンポグ・ジュディスさん「もしも彼が日本で生まれていたら」、社会人部門はオロシオ・レイハンさん「ふるさと」、オープン部門(日本滞在経験者)ではスエルテ・ホウエルさん「コロナの時代の教育」が優勝しました。
セブ大会の優勝者は例年、マニラでの本選でフィリピン全国の強豪と渡り合い、日本での大会出場など優秀な成績を収めています。これは、数年前までは日本語や日本文化に縁もゆかりもなかったセブの青年が、「日本語」という目標に向かって突き進んだ努力の結果です。我々日本人がいつの間にか忘れてしまった何かを思い出させてくれるスピーチもあり、聞いていると時間を忘れてしまいます。
来年以降の開催方法には不透明な部分がありますが、より多くの人々に知ってもらいたいイベントです。
第19回セブ日本語弁論大会を動画でご覧いただけます。