コロナ禍で過熱? フィリピン人のピザ愛

 

 [9月9日・デイリートリビューンC18面] 昨年パンデミックが始まってから、私たちの食生活は劇的に変化した。外食に行く回数がめっきり減り、自炊が増えた。そして食事の宅配を利用する機会が増えた。街で食事の宅配業者を見ない日はない。配送サービスのグラブと調査会社ニールセンIQbによる調査で明らかになったこととは・・・・・・。

 

・食事の持ち帰り注文72%増加。

 

・食事の宅配業が活況。2020年に参入した業者の総売り上げは61%増。

 

・食事宅配を利用する顧客の65%は、年齢層25〜44歳で子どもがいる家庭。

 

・フィリピン人が食事の宅配を利用する理由:①家ではつくれないメニューを楽しみたいから②料理をする時間がないから③交通渋滞や駐車する場所を心配する必要がないから。

 

・フィリピン人が家でつくれないと思う料理は、ピザ、ケーキ、パスタ。2020年、グラブフードでピザが検索された回数は600万回に達した。

フィリピンで定番のハワイアンピザ。筆者にとってはマニラに来るまで「自分では選ばないピザの種類」。今もあまり理解できないピザである。

 

 

・宅配で注文するのはディナー、ランチ、メリエンダ(おやつ)。

 

・ケーキの宅配注文は2019年に比べて2020年は2.6倍増加。

 

・2020年、グラブフードを利用するフィリピン人は1カ月に約2〜3軒の異なるレストランで注文する傾向にある。店を選ぶ時に重視するのはメニューの種類とコストパフォーマンス。

 
 パスタが家でつくれない料理と考えられているのはどうしてだろう? スーパーマーケットに大きなパスタコーナーがあるのに。パスタをゆでて、皿に盛ってイワシのトマトソース缶でもかければ立派(?)なパスタ料理のできあがりなのに。

 

 

マニラの治安を守っているものは・・・・・・

 

 [9月14日・ピープルズジャーナル13面] 国家警察はネットで不法に販売されている銃器について調査を開始した。先頃ブラカン州の倉庫で見つかった数千の解体されたM16ライフルをはじめとする銃器と弾薬が、組み立てられてオンラインで売られていた。銃器と弾薬は警察と軍のもので、適切に処分されなかったと見られている。

 

 

 オンラインショップで銃器が売っているのかLazadaとShoppeを見てみた。するとLazadaではライフルを入れるケースなどはあるが、銃器そのものはなかった。Shoppeでは銃器関連の品物は見つからなかった。確かにLazadaやShoppeで売られていたら怖い。もっとダークなオンラインで取引されているのだろう。 米国の影響のせいか、フィリピンは銃が身近にある。マカティスクエアにもスーパーマーケットやジョリビーと同じフロアに何軒も銃砲店があった。このような風景は東南アジアではフィリピンだけじゃないだろうか。

 

 

 フィリピンに来て間もない頃は、MRTの駅やビルに入る時にX線検査があったり、ショッピングモールの入口に銃を持った警備員がいたりするのを見て「やはりマニラは治安が悪いところなのだな」と思った。しかし、日本でいきなり切り付けられたとか、地下鉄で硫酸をかけられたという事件を聞くたびに、マニラの方が安心できるんじゃないかと思うようになった。

 

 

 マニラの治安を脅かすのも銃であれば、日常の安全と安心をもたらすのも銃。うーん複雑である。