『本当は怖い世界史』
堀江宏樹 著(三笠書房 王様文庫)
世界史の裏はホラー満載
歴史、ノンフィクション、ホラー。これら私の好きな要素を満たす本です。マリー・アントワネット、ナポレオン、怪僧ラスプーチンなど世界史上の著名人にまつわる怖い話を軸に、さまざまな裏話も披露されるのですが、それが秀逸。わかりやすく、とてもテンポ良く読めます。
印象に残っているのは中世フランスの死刑執行人の話。八つ裂きの刑に使う馬を選ぶのも仕事であり、またギロチンで確実に斬首するために医学の知識にも精通していなくてはならない執行人。これまで知る機会もなかった、中世フランスの死刑執行人の仕事について知りました。本書は歴史好き、怖いもの好きな方に、同じ著者による『本当は怖い日本史』と合わせておすすめです。
コロナ禍前に帰国した時に、なるべく厚い本を選んで20冊ほどマニラに持ってきました。日本にいる時から、私にとっては入浴タイム=読書の時間。歴史、ノンフィクションの作品を読んだら、次は東野圭吾、乃南アサなどのミステリというように、バランスを取っています。
Hontou Wa Kowai Sekaishi
The Really Scary World History by Hiroki Horie is a book to reveal scary inside stories of famous historical figures.
水島範子
Noriko Mizushima
SDivision Holdings. Director of Japanese clients and relations 札幌市出身。愛読書:推理小説、ノンフィクション、東野圭吾
「マニラにきて最近やっとフィリピンの魚を料理することにチャレンジ。見た目と違い、思っていた以上に美味な魚があることを知り、自分できれいにさばけるよう勉強中」