本日5月9日はフィリピンの全国統一選挙の日ということで、8日から酒類は販売禁止となっている。スーパーやコンビニの酒のコーナーには「リカーバン(Liquor Ban)」の表示が掲げられている。酒に酔って間違った選択をしないように、二日酔いで投票に行けなくなることを防ぐためだろうか。

 

 

 

 コロナ禍のロックダウン中にも「Liquor Ban」のお達しがあった。その時は「Liquor=アルコール度の強い酒はダメだが、ビールくらいはOKのはず」と思い込んでいたら、あらゆる酒の販売が禁止とわかってがっかりした。あれ? フィリピンはアメリカ英語の国じゃないの? アルコール飲料ならなんでもLiquorと呼ぶのは、イギリス英語じゃないのか? と思ってみたけれど、郷に入っては郷に従ったのも懐かしい。

 

 

 

 毎日酒を飲まなければ気が済まないという体質でもなく、2日くらい飲まなくても一向に差し支えないのだが、「禁止」と言われると不思議なもので無性に飲みたくなってくる。コロナ禍の前は、週末の朝はパブでビールを飲みながらブランチを楽しむのが習慣だった。そこで2年ぶりにこの週末の楽しみを復活させようと、5月8日の日曜日の朝、ブルゴスへ行った。飲めなかったら、その時はあきらめてバーガーキングにでも行く覚悟である。

 

 

 そして、パブに着いて目に入ってきたのが下の表示(写真)。うれしいことに外国人はリカーバン免除とある。確かに一般に外国人は選挙権がないので、リカーバンに付き合う必要もないということだろう。

 

H & Jスポーツバー&レストランにて。この店に来たのは前回のサッカーワールドカップの試合を観戦に来て以来だったかも?

 

 

 周りのフィリピン人が選挙に行って民主主義を行使する一方、私は在住外国人としてリカーバン免除を享受してサンミゲルの生をおいしくいただいた。あとはフィリピンの有権者が、一国のリーダーにふさわしい人物を大統領に選ぶことを祈るばかりである。80年代のフィリピンのように混乱や革命が起きて、やはり歴史は繰り返すとはならないことを願う。(W)