フィリピンの都市でありながら、マニラと比べるといろいろ異なり、バギオはまさに別世界。
初めて行く時に知っておくと安心なポイントを紹介。

 

さすがアートの街バギオ。ジープニーも芸術的。

 

 

 

バギオは涼しい、寒い。

 

 フィリピン、東南アジア=常夏、暑いというイメージを、バッサリ覆してくれるバギオ。1年を通して気温は15〜23℃と涼しく過ごしやすいが、11月から2月は最低気温が10℃以下、6〜7℃になる時も。

 

 

今、バギオは雨季

 

 バギオでは7月から10月頃までが雨季、11月から6月が乾季となる。旅行先で雨が降ると落ち込むけれど、観光客が少ないシーズンだからこそ思いがけず得をしたりすることもありそう。バギオには美術館や博物館など室内で楽しめる観光スポットも多い。カフェで雨のバギオを眺めながらのんびり過ごすのもよし。

 

 

軽くはおれる上着を

 

 スウェットパーカーやカーディガンなど長袖の上着を持っていきたい。乾季の暖かい日中にはTシャツ1枚でもOK だが、夜になると寒くなる日もある。また、雨季はもちろん、乾季の終わり頃は傘やウインドブレーカーなど雨具を持参しよう。

 

 

坂を歩ける靴

 

 坂、坂、坂。どこへ行っても坂のバギオ。市内中心のメインストリート、セッション通り(Session Road)も坂。街歩きには履きなれた靴、スニーカーやジョギングシューズを。ハイヒールはおすすめしない。

 

 

タクシーは安心、親切

 

 タクシーの乗客「マカティまでお願いします」。運転手「いくら払う?」。マニラでタクシーに乗る時のこんなやりとりにうんざりしている人は、バギオで感動するだろう。筆者はバギオのタクシーで不快な思いをしたことがない。運賃をぼったくることなく、言わなくてもちゃんとメーターを使ってくれる。お釣りも小銭まできちんと渡してくれるので、快くKeep the Changeと言いたくなるのがバギオのタクシーなのである。

 

 

バギオにはSUVのタクシーが多い。

 

 

 

地図はスクショか印刷

 

 バギオでは、郊外や地下の施設に行くと電波が悪くなることがある。グーグルマップで調べることができず、困ることがないように、事前に目的地の所在地や行き方をスクリーンショットで保存またはプリントして持参するのがおすすめ。

 

 

中心部にSMモールあり

 

 「あ! 〇〇〇持ってくるの忘れた!」とバギオに来てから気付いて青ざめることがあるかもしれないが、市内中心部に巨大ショッピングモールSMシティバギオがあるので安心。モール内や近くにBDO銀行があるので、いざという時は現金を引き出すことができる。SMシティバギオにタクシー乗り場もあり、観光の出発点としても便利。

 

 

ホテル選びの注意点

 

 バギオでホテルを選ぶ時は、温水シャワーがあることをチェックしよう。また、客室が地下にあって階段を昇り降りしなくてはならないかどうかを確認したい。今回ナビマニラ取材班が泊まったホテルは郊外にあり、地下3〜4階の客室から外出する度に階段を昇らなくてはならず、大変だった。筋肉痛で観光ができないなんてことにならないように気を付けたい。

 

ホテル地階の客室へ続く階段。

 

 

 

旅行前に登録を

 

 ホテルを予約したら、バギオに行く前に、ウェブサイト「バギオVIS.I.T.A.」(Visitor Information & Travel Assistance / https://visita.baguio.gov.ph) から登録を。ホテルで身分証明証やワクチン接種証明の提示を求められる。

 

 

バスで行くバギオ体験記

 

 

マニラからのバス旅行の目的地にピッタリのバギオ。ナビマニラ担当者が実際にバスで行った際の時系列レポートをどうぞ。

 

 

 マニラとバギオ間を結ぶ主なバス会社は、ビクトリーライナー(Victory Liner)ジェネシス・バス(Genesis Bus)、ジョイバス(Joy Bus)ソリッド・ノース(Pangasinan Solid North)などがある。

 

 所要時間はバスの種類によって異なり、片道約5時間から8時間。バスターミナルはPITX(パラニャーケ市/Parañaque Integrated Terminal Exchange)、クバオ(ケソン市)、パサイ市にある。(掲載の情報は2022年6月上旬時点のものです)

 

 

巨大バスターミナルのPITX。飲食店なども多く、出発前の腹ごしらえにバッチリ。

 

 

 

 

[6月6日月曜日]

マニラ(PITX)→バギオ

 

バギオに行く1週間前にPITXでソリッド・ノースのバスを片道予約。スーパーデラックス750ペソ。

 

出発当日は、バス出発時刻の1時間前までにPITXへ行くことが必要。PITXの入口はまるで空港のような行列で中も混雑。ソリッド・ノースのチケットブースへ向かい、予約券を乗車券と引き換える。この時、身分証明書の提示を求められることもある。PITX内はジョリビー、マクドナルドなど飲食店が多く、朝食をとることもできる。

 

午前8時、PITX出発。道路事情により首都圏を抜けて北ルソン高速道路(NLEX)に入るまでに約2時間30分かかった。11時、パンパンガ州マバラカット(Mabalacat)で15分程度停車。

 

午後2時15分、バギオ市内中心部SMシティバギオ近くGovernor Pack Roadのバスターミナルに到着。PITXからバギオまで6時間15分。

 

 

ソリッド・ノースのバス。トイレ完備。

 

 

 

 

 

[6月8日水曜日]

バギオ→マニラ(クバオ)

 

マニラに戻る前日、Governor Pack Roadのバス乗り場そばにあるチケット売り場でジョイバスの正午発首都圏ケソン市クバオ(Cubao)行きを予約。720ペソ。往復のバスを予約していない場合、バギオに着いたらすぐに帰りのバスを予約する方が無難。

 

出発日午前11時30分、ジョイバスの乗り場(Governor Pack Road)へ。

 

バギオ市内中心部にあるジョイバスのチケット売場。周辺には土産店などが並ぶ。

 

 

正午にバギオを出発し、途中停車することなく、午後5時クバオに到着。バギオからクバオまで5時間。

 

EDSA通り沿いのクバオのジョイバスターミナル

 

 

クバオのバスターミナルからタクシーを乗ることもできるが、約15分歩いてアラネタ・クバオ駅(Araneta-Cubao)からMRTでアヤラ方面などへ向かうこともできる。

 

 

個人的には、ジョイバスでクバオとバギオを往復するのが最も時間的に効率がいいと思う。

 

 

ジョイバスもトイレ完備。