日系ベーカリーのパノニモスが9月1日、首都圏タギッグ市BGCにオープン。カビテ州シラン町の1号店に続く出店となる。1号店がマニラ中心地から少し離れたところにありながら、以前からデリバリーなどを通して人気を集めていたパノニモス。日本人オーナーの裕見子さんが始めたこのベーカリーは、日本人コミュニティー内だけでなく、フィリピン人にも人気。今回BGCにできた新たな店舗のグランドオープン当日に訪れてみた。
BGCに並ぶ絶品パン
洗練された街BGCに映えるキュートなロゴが目印。中に入るとさっそくパンのいい香りが漂ってくる。並べられたパンを見ていると、目にもおいしいと言いたくなるほど。ベーカリー定番の食パンからメロンパン、アンパン、カレーパン、そして創作パンのガーリックトマトロールまでさまざまなパンがそろう。
オーナーの裕見子さんによると、シラン店での一番人気はカレーパン。このBGC店でもカレーパンが一番人気のようで、次々と買われていく。実際に筆者も食べてみたのだが、カレーの具がごろっとたっぷり入っている甘口カレーは、辛いのが苦手な人はもちろんのこと、子どもでも楽しめるやさしい味。外側のパンもほんのり甘みのある味に仕上げてあるうえ、外はカリっと中はもちっとした食感がたまらなかった。今まで食べたカレーパンの中で一番美味しかったと言っても過言ではない。
また、パノニモスオリジナルのガーリックトマトロールもMust Try 。ふっくらもちもちとしたパンの中に、ガーリック、トマト、チーズ、オレガノのフィリングがバランスよく入っていて、食べ応え充分の一品。ガーリックと商品名にはあるものの、しつこく後に残るようなにおいの強さはない。
「無名のパン屋」から人気パン屋に
これら絶品パンをつくる裕見子さんが、ベーカリーを始めたきっかけは、自分が食べたいパンをつくりたかったから。産休期間などを利用し自分の好きなパンを作るようになったのだが、裕見子さんの友達の間でパンがおいしいと評判になり、フィリピンで本格的にベーカリーを営むことを決意。当時の自宅ガレージを改装して始めたのがパノニモスである。
2021年に店舗をカビテ州シラン町にオープンし、その後1年足らずで今回のBGCの2号店をオープンする運びとなった。ちなみに店名の由来は「フィリピン人の旦那のおやじギャグなんです。日本語のパンと、英語のアノニモス、すなわち無名のパン屋ということで、パノニモスとなりました」
BGC店はソフトオープン時点で約7割が日本人だが、シラン店の方はお客さんのほとんどがフィリピン人だそう。店舗による割合の違いは単純な地域差の問題なのだろうが、個人的にはフィリピン人客が多いことに驚いた。ご飯が大大大好きなフィリピン人、というイメージが強いが、メリエンダとして楽しんだり、中には朝食用に購入されるのだという。
パン好きな人なら、ぜひこのクオリティーにこだわったパノニモスへ。またシラン店の方ではBGCで販売していない商品もあるそうなので、休日のお出かけがてらに訪れてみては。シラン店ではデリバリー注文も可能。
食事といえばご飯必須のお米大国フィリピンに、パノニモスからパン食ブームが始まるかも?(取材・文 METR)
パノニモス(Pan-onymous)
BGC店
住所:The Plaza at Arya Residences, McKinley Pkwy, Taguig, Metro Manila
営業時間:月曜日~土曜日 午前7時~午後7時、日曜日 午前7時~午後3時
シラン店
住所:Unit E, Ground Floor, VMC Bldg, Lot3Block18 South Blvd, Commercial Strip 1 South Forbes, Brgy Inchican, Silang, Cavite
営業時間:月曜日~土曜日 午前7時~午後7時
インスタグラム(シラン本店 @panonymous.ph)(BGC支店 @panonymous.bgc)
フェイスブック @panonymous.ph
ツイッター @Panonymous_ph
「パノニモス」をナビマニチャンンネル動画でもご覧ください!
9月4日(日)午後7時公開予定!
あなたもきっとカレーパンが食べたくなる〜〜〜