セブ島到着にひと苦労
隙さえあればどこかへ現実逃避をしに出かける記者。先日の連休はいつもよりも少し足を伸ばしてセブ島へ向かった。
今回運が悪かったのが、出発時期がマクタン・セブ国際空港での着陸事故直後であったこと。事故の影響で日没後の離着陸を見合わせており、航空会社から午後8時50分の便が午前11時15分に変更されたとの連絡が。
しかしいざ空港へ向かうと、今度は台風の影響で遅延しており、午後1時半に変更されていた。何というタイミングの悪さ。結局飛行機は変更に変更を重ねて午後3時半過ぎに離陸した。
どうしてもジンベイザメと泳ぎたい!
セブ島旅行のメインイベントはオスロブツアー。ジンベイザメと泳ぎ、その後スミロン島でシュノーケリング、最後にツマログ滝で締めくくる。
到着日の翌日にそのツアーを予約していた記者と友人は、さすがの悪天候に嫌な予感を感じ取っていた。念のためツアー会社に連絡を取ると、今のところ明日のツアーは催行予定との返事。3日目に予約変更する選択肢もあったわけだが、なぜだかどうしても一か八か賭けたくなってしまう性分らしい。「そのままでお願いします」とツアー会社に返事をし、早朝の出発に備えたのだった。
いざツアー当日、朝3時半にホテルを出発し4時間ほどかけてオスロブへ向かったのだが、到着後に海が荒れてて船が出ないことを地元スタッフから伝えられた。どうしようもない自らの賭け体質を恨みながら、がっくりと肩を落としつつそのままホテルへ逆戻り。仕方なく別プランで楽しむことに。
その後も突然雨に降られてびしょ濡れになったり、乗っていたタクシーを尾行されたりと散々な思い続きだったが、ありがたいことに追加料金なしで翌日に再びオスロブへ連れて行ってもらい、ツアーに参加させてもらったことで機嫌は回復。念願のジンベイザメとご対面し、島や滝のアクティビティも大いに楽しむことができた。
ちなみに遭遇率ほぼ100%と言われるオスロブの野生のジンベイザメは、オスロブから離れていかないように餌付けされている。ツアーガイドによるとツアーが行われていなかったロックダウン期間でも餌付けだけは毎日欠かさなかったという。ビジネスとして成り立ち、こちらとしても大いに楽しませてもらったわけだが、こういった人間の自然への介入によって、環境破壊につながったり生態系サービスが崩れてしまったりはしないものだろうか……?
ジンベイザメがすぐ足元を通り過ぎる様子は迫力満点(著者撮影)
ジンベイザメ、スミロン島でのシュノーケリング、ツマログ滝へのツアーにGo Pro、シュノーケル用具一式、送迎なども全部込みで2人1万2,000ペソ。コスパのいい旅だったと思う。満足感がある一方で、フィリピンに来てからの私の小旅行は、もはやハプニングなしでは済まないのではないかと錯覚してしまいそうである(マタブンカイビーチ旅行編はこちら)。
はたして次の旅行ではどんなことが待ち受けているのか、楽しみにしながらハプニングへの対応力を鍛えておきたいと思う。(METR)
記者が参加したオスロブツアーはこちら