クリスマスの楽しみはやはり料理! フィリピンでは昔からクリスマスの時期に食べられてきた料理がある。幸運、長寿、家族の絆などそれぞれの料理に込められた意味をフィリピン人の友人に聞いてみたい。さて「日本のクリスマスは何を食べる?」と聞かれて「K社のフライドチキン」と答えたら、どんな反応が返ってくるか?

 

ケソデボラ

Queso de Bola

 ケソデボラとはスペイン語で「ボールの形のチーズ」 の意味。フィリピンでは幸運を呼ぶ食べ物とされ、バーマンスになると、赤いワックスで覆われたエダムチーズがスーパーマーケットに登場。塩を効かせたチーズもある。ワインと一緒にどうぞ。

 

レチョン・バボイ

Lechon Baboy

 フィリピンでご馳走といえば、やはり豚の丸焼き。クリスピーな外皮とジューシーな肉はクリスマスでも主役。1匹丸ごとは5キロ、約10人前のもので約1万2000ペソ。バラ肉部位のレチョンベリーなら1キロで約700ペソとお手頃。

 

スパゲティ

Spaghetti

 フィリピンのクリスマスでは、スパゲティが定番料理。10月頃からスーパーマーケットのパスタ売り場が拡張する。トマトピューレ、バナナケチャップであえる甘口のフィリピンスタイルが主流。各家庭でこれでもか!というくらい大量に作られる。

 

 

 

 

 

 

クリスマスハム

Christmas Ham

 バーマンスになるとスーパーマーケットに続々登場するボール状や洋梨の形をしたハム。はちみつやパイナップルジュースなどで甘く味付けしたものも。一般に、スライスして炒めていただく。

 

フルーツサラダ

Fruit Salad

 缶入りのフルーツカクテル、コンデンスミルク、無糖練乳(Evaporada)、カオン(kaong、サトウヤシ)、ナタデココ、クリームチーズ、エルボーマカロニなどをミックスしてつくるデザート。野菜を使わないのがフィリピンらしいといえるかも?

 

ビビンカ

Bibingka

 もち米に塩漬けのアヒルの卵やチーズを載せて焼き、仕上げにココナツや砂糖をまぶした菓子。クリスマスになると教会の周りにビビンカを売る店が出て、礼拝を終えた後に食べる習慣がある。

 

プトブンボン

Puto Bumbong

 紫の米を蒸してつくる菓子。竹筒に入れて蒸すことから名前は Puto
(米の蒸し菓子)Bumbong(筒状の容器)。バナナの葉の上でバターやマーガリンを塗り、ココナツパウダー、黒砂糖を添える。ビビンカ同様、教会での礼拝後に食べる菓子。

 

 

 

クリスマス雑貨ショッピングなら
ダピタン・アーケード

 

 フィリピン人がクリスマス前のショッピングに訪れるスポットとして人気なのが、首都圏ケソン市のダピタン・アーケード(Dapitan Arcade)。クリスマス飾りをはじめいろいろな雑貨を扱う店が並び、食器や家具なども売っている。この一帯がイケアのローカル版という雰囲気。雑貨が好きな人にとってはウインドーショッピングも楽しめそう。思わぬ掘り出し物が見つかるかも。

 

 

約2メートルのクリスマスツリーは3,000ペソ

 

 

 

Dapitan Arcade
37 Dapitan, Cor. Kanlaon St, Quezon City(マカティから車で約45分) 

営業時間:8am – 7pm

 

 

 

クリスマスのフィリピン語

Nochebuena ノチェブエナ

 スペイン語で聖夜、クリスマスイブの夜のこと。クリスマス前夜に教会へ行き、その後に家族でそろって食べる食事のことも意味する。

 

Pasko パスコ

 タガログ語でクリスマスはパスコ。メリークリスマスは「Maligayang Pasko!」。