コロナ禍と一昨年12月の台風を経験したセブのビーチリゾートは現在、さまざまな様相を示しています。リゾートが集中するマクタン島では台風から1年を経ても復旧工事が進まず、プライベートビーチの数十メートル先に、台風で座礁した巨大な運搬船がまだ残っているところもあります。
そんな中で、シャングリラの復旧の早さは驚くほどでした。3月には被害の痕跡すら見出せないほどに修復され、海外からの宿泊客はそれほどではなかったものの、週末にはかなりの賑わいが戻ってきていました。
昨年9月には新しくシェラトンがオープン。工事が始まる前から話題を集めていましたが、その理由の一つが、そこから望む景観です。ほとんどのセブのリゾートでは、セブ本島かオランゴ環礁が視界をさえぎり、水平線を望むことはできません。しかし、シェラトンではオランゴ環礁、そして背後のボホールの山並みと水平線のバランスが絶妙で、その景色は観るものを飽きさせません。マニラのシェラトンからサポートに来ているスタッフも多く、この困難な中、自分たちのホテルを一刻も早く軌道に載せようと仕事に励む意気込みが伝わってきます。
セブのリゾートに来ると気付くのですが、多くはごちゃごちゃした家並みに犬やヤギが放し飼いされているようなでこぼこ道に接しています。しかし、ゲートを一歩くぐるとそこに広がるのはまさに別天地。このコントラストを体験することこそ、セブのリゾートでのバケーションの醍醐味かもしれません。