先日、プラスチックポリマー製の1000ペソ紙幣を初めて見た。同僚が銀行窓口でもらったという。思わず写真を撮らせてもらった。 この紙幣は昨年2022年4月に発行されたらしいが、約1年経ってようやく本物を間近で見た。あまり流通していないのだろうか。
ポリマー製は耐久性があり、誤って洗濯しても破損することはなく、洗われてきれいになると聞いたことがあるが、フィリピンのポリマー紙幣はいかに。
ポリマーの1000ペソ紙幣の肖像は、それまでのホセ・アバド・サントス第5代最高裁長官、ビセンテ・リム第2次世界大戦時のフィリピン陸軍准将、市民活動家のジョセファ・ラネス・エスコダの3氏から変わって、国鳥フィリピン・イーグルの精悍な顔になった。一方、裏面に描かれている絵は旧紙幣と同じくトゥバタハ岩礁公園と、珍重される南海の真珠のままである。
肖像を人でなく、動物にしたのは何か理由があるのだろうか。人間にするといろいろ揉めるから? 1000ペソのポリマー紙幣の肖像が変わったのは、現在500ペソ紙幣に描かれているベニグノ・アキノとコラソン・アキノ夫妻の肖像を新紙幣では変更するための前段階という説もささやかれているという。
もし、現在のマルコス大統領の亡き父上が新紙幣の肖像画に選ばれたら・・・・・・・これまたいろいろ揉めそうである。なので、やはりこれからは人間以外の方が無難なのかもしれない。ユーロ紙幣には建築物が描かれているがなんだか味気ないので、フィリピン紙幣はやはり動物シリーズで行ってほしいと思う。
現行の紙幣の裏面には20ペソに高価なコーヒーで知られるパームシベット、50ペソには釣り人に人気のジェイアント・トレバリー(ロウニンアジ)、100ペソにジンベイザメ、200ペソに世界最小のメガネザルのターシャ、500ペソにオウムが描かれている。
これらを、肖像にしてもいいし、ほかにもフィリピンで親しまれているバグス(ミルクフィッシュ)や、ティラピアでもいいだろう。フィリピンらしさを出すなら派手なジープニーが描かれているのもいいかも?