「レぺゼンがマニラに来るらしい」。そう情報が入ったのは、一般に「レぺゼン」と呼ばれる日本の音楽グループ「Repezen Foxx(レぺゼン・フォックス)」が実際に来比する2日前のことだった。聞けばRepezen Foxx主催のDJイベント「Manila Life」に出演するためだという。イベント会場は首都圏パサイ市のカジノリゾート、オカダ・マニラ内にあるクラブ「コーブ・マニラ」(Cove Manila)。木曜日の夜9時スタートでちょっと次の日が不安だが、まあいける!ということで、人生初のDJイベントに参加してきた。
Manila Lifeローンチパーティーレポ
午後9時開始とともにターンテーブルを回し始めたのはDJ Pretty Dragon。その後、Peach、DJ Daikiと続き、Repezen Foxxの共同作業者でもあるDJ Fumiyaが登場。そのDJ Fumiyaが、「フィリピンで一番有名な日本人」と称されるFumiyaを紹介し、会場の熱気が一段と増した。そして午後11時半を回ったころに姿を現したのがDJ社長。トレードマークとも言える青い法被(はっぴ)1枚のみを羽織ったワイルドな姿を惜しげもなく披露した。
登場早々「みんな誰見に来たの」と自信たっぷりに会場を煽る姿はまさにカリスマ。ここで男女ともにハートを鷲掴みにされた人は多いだろう。ちなみに筆者はその1人。それからDJまるが登場し、会場のボルテージは最高潮に。「かわいい」と表現される彼も、パフォーマンス中の男らしさにはギャップを感じ、キュンとならずにはいられない。『福岡事変』『あげほい』などの有名どころをプレイし、最後に最新曲『Nanana Tokyo』を披露してパフォーマンスを締めくくった。
DJ社長、DJまるインタビュー
世界進出に向けて今後の活動が注目されるRepezen FoxxのDJ社長とDJまるに、ナビマニラが今後のフィリピンでの活動やビジョンを聞いた。
-どうしてフィリピンでの活動を始めようと思ったのか?
DJ社長:そもそも世界を見ているから、フィリピンに絞って活動していくというわけではないです。ただ今後の海外活動を見越した上で、フィリピンは可能性に溢れていると思いました。例えばアメリカとの繋がりが強く、音楽などアメリカの文化が浸透しているところ。英語も通じるし、SNS大国であるところも拡散力が強いですよね。
DJまる:周りからもよく言われるんですが、レぺゼンのスタイルは他の東南アジアの国と比べても、フィリピンが一番合うんじゃないかと思っています。
-フィリピンにはどれくらいの頻度で来る?
DJ社長:1、2カ月に1回ぐらいのペースで来るつもりです。
DJまる:ただあくまでも拠点は日本で、日本のファンをより大事にしていきたいと思っています。
-フィリピンでどんな活動をしていくか?
DJまる:いろいろなフィリピンのアーティストと楽曲コラボしたいです。
DJ社長:最新曲のアメリカ人ラッパー24kGoldnとのコラボも、自分で動いて声をかけて得たもので、そうやって成功のチャンスを自分で掴みとっていきたいですね。
YouTubeをはじめとするSNS上で若者を中心に人気を誇るが、YouTuberというわけではない。アーティストだけど、他のアーティストとはどこか一味違う。そんな個性派グループはフィリピンでどう活動を展開していくのか。そして、それがどう今後の世界進出につながっていくのか。「他人が信じなくても、誰が何と言おうと、俺らは世界一になる」。このDJ社長の言葉に期待して、フィリピンで応援し続けたい。(METR)