国旗の使用にはご注意
【3月22日・デイリートリビューン】イロイロ市に住むとある男性の仕事の1つは、雇い主の車の管理。常に車全体をカバーで覆い、そのカバーデザインにもこだわっていたという。だが、そのカバーへのこだわりによって、彼は逮捕されることになった。
実は彼がカバーに使用していた布はフィリピン国旗。フィリピンでは法律で、国旗をカーテンとして使用することや、何かを覆う目的での使用は禁じられている。この法律に触れた場合、1年以下の懲役または5,000ペソから20,000ペソの罰金が科せられる。
国旗を車のカバーとして使用していた本人はこの法律を知らず、雇い主は国旗がカバーとして使用されていた事実すら知らなかったという。
「そんな法律あるの⁉」と、このニュースを読んで驚愕した筆者は、気になって日本の国旗に関する法律を調べてみた。内閣府のウェブサイトによると、寸法や日章の位置の制定に関することのみで、使用に関する決まりは特にないようだ。そりゃあ国旗使用の規則について、なじみがないわけだと納得したが、ここはフィリピン。フィリピン在住の日本人の皆さんは、フィリピン国旗の使用には十分に注意されたい。
初飛行をお披露目
【3月28日・デイリートリビューン】航空学校に通う南レイテ出身のジャン・ニコルさんは、先日、事業用操縦士(Commercial Pilot License)の資格取得に必要な最低操縦時間を達成した。そこで彼は、今まで学校に通わせるために一生懸命サポートしてくれた両親への感謝の意を込めて、初飛行をお披露目することに。
実家がある地元上空に小型機を飛ばせたジャンさん。コックピットで操縦する自らの写真と動画とは別に、誰かが地上から撮影した飛び立つ小型機の動画もシェアされた。
卒業などの祝いごとがあると何かしら盛大に行うフィリピン。ジャンさんのケースは、実際に小型機を飛ばすというなかなか規模の大きいものだったが、私たちが見慣れているレベルでいえば、家の前などに掲げられている卒業生の写真とともに「Congratulations!」の文字が書かれた横断幕がいい例だろう。日本だったら、親がやろうとしても子どもが「恥ずかしいからやめて!」となりそうなものである。そこを堂々と誇りに思って自慢できるのも、フィリピンのいいところかもしれない。