台風被害 誰も取り残さないで

 

 

 

[フィリピンスター電子版・7月26日] 災害対策事務所(MDRRM)は、先日発生しフィリピンに大きな被害をもたらした台風カリーナから救助されたペットたちの写真をSNSで公開した。公開された写真には「彼らはオハナ(ハワイ語で家族)。誰も取り残されてはいけない」とキャプションづけられていた。これに多くの称賛の声が集まり、MDRRMに感謝するコメントが寄せられた。

 

 

 犬猫がペットとして人気のフィリピンだが、日本とは少し異なり、放し飼いで飼っている家庭も多くみられる印象がある。常に家の敷地内にいるわけではないというところから、飼い主たちも今回の台風で一緒に避難できなかったかもしれない。また野良犬や野良猫も多いフィリピン。我々人間のように動物の被害数はどれだけであったのか正確な数字は定かではないが、多くの命が助かったことを願いたい。

 

 

台風カリーナの被害にあった首都圏マリキナ市(Philippines News Agency)

 

 

 

フィリピン最年少CEO 新商品を発売開始

 

 

 

[フィリピンスター電子版・7月25日] フィリピンで最年少CEOとされるのは8歳のクリゼル・ジョージさん。パープル・ハーツという会社を経営し、先日子どものための健康サプリメント「べジブースト・アンド・フルーティーブースト」を発売した。また、彼女はパープル・ハーツ・ファウンデーションも設立し、恵まれない人たちへの支援も行っている。

 

 

 調べたところによると、日本の最年少経営者は15歳。日本では法的に働けるようになるのが、義務教育を修了した15歳からであるから、納得がいく。しかしこのクリゼルさんはまだ8歳。話題性としては抜群だが、フィリピンも日本と同様15歳からしか働けないはずである。8歳のCEOの場合、児童労働にはあたらないうのだろうか……。地味に気になるところだ。

 

 

 

洪水エリアで感電に注意

 

 

 

[フィリピンスター電子版・7月25日] 首都圏マニラ市トンドで、先日発生した台風カリーナと南西モンスーンの影響により起きた洪水の中で浮いている男性が見つかった。その場で死亡が確認された男性の死因は感電死であることが搬送先の病院で判明した。

 

 

 大雨・大洪水による被害は土砂崩れや高台への避難が余儀なくされるが、それだけでなくレプトスピラ症感染や感電も考えられる。毎年のように洪水は発生し、被害も少なくないのだから、そろそろもう少し改善されてもいいのでは…と思ってしまう在比日本人はきっと筆者だけではないだろう。

 

 

 

SIMカード登録は失敗か?

 

 

 

[インクワイアラー電子版・7月29日] 北スリガオ州選出のロバート・エース・バーバーズ議員が2022年10月に制定されたSIM登録法の改正を求めている。国内外でのサイバー犯罪に対応するためにプリペイドおよびポストペイドのSIMカードの登録を義務付けるものであったが、サイバー犯罪が減少する様子はなく、法律を回避して詐欺行為を続け、薬物犯罪の密売人もポストペイドSIMカードを悪用し、本当の身元を隠しながら売り続けているという。

 

 

 当初、これでサイバー犯罪が減るのかと少し期待されたところであったが、そう簡単にはいかないようである。結局犯罪者はどこまでも法の眼をかいくぐって違法行為を続ける方法を見つけるということだろうか。

 

 

SIMカードイメージ写真(Wikimedia Commons Public Domain)