生活の基本である住まい。海外に住む場合は、特に気になるものです。一般にマニラ在住邦人が暮らす住居、コンドミニアムについてまとめました。
コンドミニアムとは
コンドミニアム(condominium)、略してコンド(condo)とも呼ばれ、日本の分譲マンションに相当する住宅です。生活に便利な都市部にあり、30階以上の高層マンションのような物件も多く、ジムやプールも備えています。マニラ在住日本人の多くはコンドミニアムに住んでいます。
また、フィリピンには「ビレッジ」(village)と呼ばれる高級住宅地があります。一軒家が立ち並ぶ広大なビレッジ内の往来には自家用車が必要となります。入口で検問があり、安全が確保されています。
日本人に人気のエリア
マカティ市レガスピ・ビレッジ(Legazpi Village)
マカティ・シネマ・スクエア、マカティ・メディカル・センター、そしてグリーンベルトの3地点を結んだときに囲まれるエリアです。グリーンベルトからはランドマーク、グロリエッタ1~5、SMマカティ、さらにMRTアヤラ駅やバスターミナルに直結するワン・アヤラまで大型ショッピングモールが連なっており、スーパーマーケットもランドマーク、SMマカティ、ワンアヤラにあります。
[単身者向け] 家具付スタジオ(25〜40㎡):2万ペソ〜、家具付1ベッドルーム(25〜70㎡ ):3万ペソ〜
[ファミリー向け] 家具付2ベッドルーム(50〜170㎡): 4万5千ペソ~、家具付・家具なし3ベッドルーム(100〜350㎡): 6万ペソ〜
マカティ市ロックウェル(Rockwell)
マカティ市の中心から離れたエリアに位置し、高級住宅街として知られるエリアです。
[単身者向け] 家具付スタジオ(25〜40㎡):2万5千ペソ〜、家具付1ベッドルーム(25〜70㎡ ):3万5千ペソ〜
[ファミリー向け] 家具付2ベッドルーム(50〜170㎡): 8万ペソ~、家具付・家具なし3ベッドルーム(100〜350㎡): 13万ペソ〜
タギッグ市BGC
新興開発地区ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)は、日本人学校、インタナショナルスクールがあり、ファミリー向けのエリアといえます。SMアウラ、三越BGCなど大型ショッピングモールもあります。
[単身者向け] 家具付スタジオ(25〜40㎡):2万5千ペソ〜、家具付1ベッドルーム(25〜70㎡ ):3万5千ペソ〜
[ファミリー向け] 家具付2ベッドルーム(50〜170㎡): 6万ペソ~、家具付・家具なし3ベッドルーム(100〜350㎡): 12万ペソ〜
モンテンルパ市アラバン(Alabang)
広大で余裕ある街並みで知られる住宅街であり、ショッピングモールも多くあります。バタンガス経済特区に通勤する方にとって便利なロケーションです。
[単身者向け] 家具付スタジオ(25〜40㎡):2万ペソ〜、家具付1ベッドルーム(25〜70㎡ ):3万ペソ〜
[ファミリー向け] 家具付2ベッドルーム(50〜170㎡): 7万ペソ~
家具付・家具なし3ベッドルーム(100〜350㎡):9万ペソ〜
部屋探し
会社勤務の人は、会社を通じて不動産会社から物件の紹介をしてもらうケースが多く、日系の不動産会社もあります。また物件検索サイトで自分で探すこともできます。下見、手続きなどが不安な場合は、信頼できる知人に同行してもらうなど相談してみましょう。
レンタル・パッド
ラムディ
ドット・プロパティ
https://www.dotproperty.com.ph/
賃貸借の際の注意点
コンドミニアムのユニット(部屋)を借りる場合は、一般にデポジット(保証金)2カ月分と、家賃1~2カ月分を先払いします。同じコンドミニアムの中でも、ユニットごとにオーナーがいるため、同じ階、同じ広さのユニットでも家賃が異なる場合があります。
契約は一般に1年で、デポジットは解約・退出時に返金されることになっています。中途解約する場合はデポジットが戻ってこないこともあります。またフィリピンではオーナーから一方的に賃貸借契約の更新を打ち切られることがあります。契約時には、次のことを確認することをおすすめします。
●家賃に共益費、付加価値税(VAT)は含まれるか。
●賃貸借契約を更新しない場合、何日前までに通知しなくてはならないか。
●家具や家電が故障した場合、入居者は金銭負担をしなくてはならないか。
●入居前に家主負担でエアコンやキッチンの流し台の下にあるグリース・トラップの清掃や、蚊よけの網戸を設置してもらうことはできるか。
●シャワーは温水が使えるかどうか。
●コンドミニアムのユニットによっては、特定のプロバイダーしかインターネットがつながらない場合があるので、どのプロバイダーが使えるか。