危ないというイメージがつきまとっているマニラ。実際に事件に巻き込まれる日本人がいるのも事実です。どのような手口で狙われるか、どうすれば避けられるかを考えましょう。

 

スリ

 

・混雑するところ(首都圏マニラ市ディビソリア、パラニャーケ市バクラランなど)を歩いていて、知らぬ間にバッグや服のポケットから財布やスマホを盗まれた。

 

・歩いていると、子どもたちが近寄ってきて囲まれ、お金をくれとせがまれたので相手をしているうちにバッグやポケットから財布やスマホが盗まれた。

 

・道を歩いていると急に「ケチャップ!ケチャップ!」と言われ、服の背中に付いたケチャップを確認しようとしている間に、何人かが近寄ってきてバッグの中から財布などを盗まれた。

 

・エスカレーターに乗っているとき、2人の窃盗犯に前後をはさまれて財布やスマホを抜き取られた。

 

・MRTやジープニーの中で、バッグや服のポケットから財布やスマホを盗まれた。

 

・ジープニーに乗っていると、向かいに座っている乗客から「今何時?」などと聞かれ、

聞き返したり、対応している最中に、自分の隣に座っている乗客に財布やスマホを盗まれた。

 

・ジープニーに乗っていると、隣に座っている乗客から「背中に何か付いている」などと言われ、驚いて何が付いているか見ようとしている最中に、反対側の隣に座っている別の客にバッグやポケットから金品を盗まれた。

 

 

 

[対策]

 

・ズボンの後ろポケットに財布やスマホを入れない。常に持ち物に注意する。

 

・バッグは常に体の前に持ち、口をしっかり閉めてなおかつ手で押さえる。

 

・バッグの口に小型の南京錠を使う。

 

・近寄ってくる子どもや見知らぬ人から声をかけられても相手にしない。

 

・いざというときは、大声で助けを求める。

 

 

置き引き

 

・飲食店などで、席を外したすきに置いてあったバッグが盗まれた。

 

・テーブルの足元に置いていたバッグを、食事に夢中になっている間に何者かに持ち去られた。           

 

[対策]

 

・荷物は常に目の届くところに置き、ほんの少しの間でも放置しない。               

 

・1人のときは、店内でも常に荷物を持って移動する。                                                                                                                           

 

 

ひったくり

 

 

・歩いていると、後方から近づいてきたバイクに乗った2人組にハンドバッグを盗まれた。 バッグのストラップが手に絡んで離れず、バイクに引きずられて大けがをするケースも。       

                       

・路上でスマホで電話、あるいは写真を撮っていたら、後ろからバイクに乗って近づいてきたひったくりにスマホを盗まれた。

 

 

[対策]

 

・バッグは体の前に持ち、後ろから見えないようにする。

 

・歩道を歩くときは、なるべく車道の近くは歩かない。       

 

・路上でなるべくスマホを使わない。使う場合は、周囲に気を付ける。

 

・歩行中は後方から来るバイクに注意し、危険を感じたらバイクが来れない場所まで避難する。最近増えている電動バイクは静かで、後ろから接近してきても音が聞こえない。ひと気の少ない道は避けることを心がけたい。           

 

睡眠薬強盗

 

・リサール公園やイントラムロスなどの観光地で見知らぬ人に親し気に話しかけられる。意気投合して飲食店に一緒に行き、すすめられるままにドリンクを飲んだところ、睡眠薬が混入されていて意識を失い、気付いたら持ち物を盗まれていた。

 

[対策]

・1人で観光スポットにいると狙われやすい。見知らぬ人から誘われても同行せず、飲み物や食べ物を口にしないこと。また、自分で注文した飲み物などにも席を外したすきに、睡眠薬などを入れられる恐れがあるので注意。

             

                                                                                                                                       

タクシー、ジープニー強盗                                                                                                                                          

                 

                                                                                                                       

・流しのタクシーをつかまえたところ、運転手にひと気のないところに連れて行かれてバッグを奪われ、置き去りにされた。

 

・タクシーに乗っている最中、急に運転手が友人を拾って同乗させた。ひと気のないところへ連れて行かれて、運転手と同乗者に持ち物を奪われた。

 

・夜遅くにジープニーに乗っていると、銃を持った強盗が乗り込んできて乗客から財布やスマホを奪った。

 

 

[対策]

 

 

・流しのタクシーは利用せず、グラブを使う。特に夜間、1人でのタクシーやジープニーの利用は避ける。

 

・強盗に遭遇したらむやみな抵抗はせず、自分の身の安全を第一に考える。                                                                           

 

 

                                                                                                                

ホールドアップ(強奪)   

 

・歩いていると、近寄ってきた男に銃やナイフを突きつけられ、金品を強奪された。

 

・2024年10月から11月にかけ、日本人が被害に遭う強盗事件が連続して発生。現場はマカティ市のショッピングモールグリーンべルト近くの路上、同市リトル東京エリアにあるマカティ・セントラル・スクエア近くの路上、パラニャーケ市マニラ湾付近の路上。夜7時~10時ごろに拳銃のようなものを突き付けられ、持ち物を強奪された。

 

 

 

[対策]

 

・ひと気のない道や、暗い道、危ないと言われているところへ行くのは避ける。

 

・強盗に遭遇したらむやみな抵抗はせず、自分の身の安全を第一に考える。

                       

・必要最小限の現金を持ち歩くようにし、貴重品は分散しておく。

 

・クリスマスが近づくと 強盗事件が増える傾向にあるので、外出等の際は細心の注意を払う。

 

 

美人局(つつもたせ)

 

 

・ショッピングモールなどで若い女性に声をかけられたり、マッチングアプリで知り合った女性と実際に会った男性が、誘われるがままに関係を持ったところ、男が現れて脅され、金を要求された。

 

 

[対策]

 

 

・誘いにのってついていかない。

 

・買春は違法であり、終身刑が科されることもある重罪であることを肝に銘じる。

 

 

盗難、その他事件にあったらすべきこと

 

1.すぐに最寄りの警察署へ行き、被害届を出す。

  フィリピンの緊急時電話番号(警察・救急車):911

 

2.クレジットカードを盗まれた場合、クレジットカード会社に連絡し、無効手続きを行う。

3.日本大使館または領事館へ被害について連絡し、今後の対応について相談する。

 

 在フィリピン日本国大使館

 

代表:(02)8551-5710
邦人援護ホットライン(24時間対応):(02)8551-5786
所在地:1300 Roxas Boulvard, Pasay City, Metro Manila  

 

 セブ総領事館

 

代表:(032) 231-7321/231-7322
所在地:8th Floor, 2Quad Building, Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City

 

ダバオ総領事館

 

代表:(082)221-3100
 所在地:4th Floor, B.I. Zone Building,J.P. Laurel Avenue, Bajada, Davao City 

 

在留届の提出、たびレジ登録

 

災害や騒乱が発生した場合、安全対策の情報を入手するために在留届(3カ月以上の滞在)の提出およびたびレジ(3カ月未満の滞在)に登録しましょう。

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