「フィリピンで住んだことがあるのは、プエルトガレラだけ」。2006年からプエルトガレラ一筋、現地に暮らし、日本人御用達のホテル、オリエントパールリゾートを切り盛りするモルテル琴さんに、プエルトガレラの魅力やおすすめのスポットを聞きました。
魚影が抜群に濃い海
きれいな海が近くにあって、のどか。それでいて、世界中の人が集まってきて活気がある。平均気温が25~26度、暑くなっても33度ほどで、住むのに快適な気候と環境がそろっている。プエルトガレラの好きな点を挙げるなら、このようなところでしょうか。
ダイビングスポットとしての魅力は、いわゆる「四畳半ダイブ」。移動しなくても潜ったところのすぐ近くで1時間ゆうに楽しめるのがプエルトガレラです。透明度が抜群とは言い難いですが、生き物の種類や個体数が他の海と比べてとにかく多く、魚が人懐こく寄ってきます。透明度が高い海は初めは「きれい!」と感動しても、すぐに飽きてしまいますが、魚影が濃いとやはり楽しい。プエルトガレラは水中撮影や生き物の観察にも最適で、海外からダイビング関連のメディアが撮影にやってきます。ダイビング中に亀を見られる確率が高く、潜るたびに希少な生き物に出会える感動があります。私がプエルトガレラ以外でまた潜りに行きたいと思うのは、フィリピンでは世界遺産のトゥバッタハ岩礁自然公園ぐらいでしょうか。
楽しみは海だけじゃない
ダイビングをしない方でも、シュノーケリングでいろいろな魚に出会うことができますし、アイランド・ホッピング、ビーチピクニック、釣りなどでプエルトガレラの海を楽しめます。こんなふうに海のイメージが強いプエルトガレラですが、山もあり、牛車でジャングル奥地にあるトゥクランの滝(Tukuran Falls)へ行ってバーべキューを楽しむツアーもおすすめ。プエルトガレラのジャングルでは、バードウォッチングもできますし、珍しいチョウやトンボが生息することでも知られています。また停電のときは、ホテルの庭でホタルを観賞するのにピッタリのひとときになります。
海や山でのアクティビティのほかにも、ゴーカートやエアガン、アーチェリー、ペイントボールなどの施設が一堂に集まる「エクストリーム・スポーツ(X-Treme Sports Philippines)」があります。ダイビングをしない人でも決して退屈しないのが、プエルトガレラです。
もうすぐベストシーズン到来
食事やナイトライフに出かけるなら、メインはサバンビーチとホワイトビーチ。サバンビーチは、欧米の人たちが開発した洒落たエリアです。一方ホワイトビーチはフィリピンのローカルリゾートの雰囲気があります。ホワイトビーチは夕焼けがとてもきれいで、週末にはファイヤーダンスも行われて盛り上がります。滞在中に両方のビーチに行って、それぞれの個性を楽しんでみてください。
プエルトガレラ観光のベストシーズンは、毎年10月末から翌年6月のフィリピン独立記念日までと言われます。現在の市長の号令によって、トライシクル、釣り船など地元の観光業が整備されてきました。プエルトガレラは古くから世界の人々に親しまれてきた歴史があり、洗練されたリゾート。時代に合わせた変化は必要かもしれませんが、私はなるべく今のままがいい。そして、今のプエルトガレラのままである限り、これからもここに住み、皆さんをお迎えしたいと思っています。
プエルトガレラの海で出会える!
(撮影・写真提供:モルテル琴さん)
プエルトガレラに来たら行きたい店!
ザ・ビューポイント(The View Point Bar & Restaurant)
モルテル琴さん経営 日本人に人気のホテル オリエンタルパールリゾート