他人を助けるフィリピン人
寄付率は世界平均を上回る

 都市 2025年版「ワールド・ギビング・レポート(World Giving Report)」によると、フィリピン人の75%が収入の一部を寄付しており、世界平均の64%、アジア平均の69%を上回っていることがわかった。また、教会など宗教施設に寄付する人は43%で、こちらも世界平均の25%を大きく上回った。
 レポートは、フィリピンに根付く他人を思いやる「マラサキット(Malasakit)」文化と篤い信仰心が表れていると分析している。調査は2024年、101カ国・5万5000人を対象に実施された。(9月21日・インクワイアラー)

 

フィリピンにいないはずの鳥
パラワン州の島で初確認

 フィリピン 環境天然資源省生物多様性管理局(DENR-BMB)は、ホースフィールド・ブロンズカッコウ(Horsfield’s bronze cuckoo)の写真を公開した。今年6月、パラワン州のカラヤアン諸島群に位置する「ラワック島重要生息地」でフィリピンで初めて確認された。重要生息地とは、絶滅の恐れのある種にとって重要な生息地であり、特別な保護を必要とする区域を指す。
 ホースフィールド・ブロンズカッコウはオーストラリアに生息しており、その分布域にはニューギニア、インドネシアの一部、マレーシアの一部が含まれる。フィリピンには本来生息していないという。(9月21日・ビジネスミラー電子版)

Horsfield’s bronze cuckoo(イメージ写真 / Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0 Aviceda)

 

LRT駅のトイレ
乗客が利用可能に

 ロペス運輸相代行は、LRT1号線の駅に設置されているトイレを乗客に開放するよう運営会社に指示した。一部の駅ではトイレが長期間閉鎖され倉庫として使われていたり、職員しか利用できない状態になっていたりするという。
 LRT運営会社のベニパヨCEOは乗客に謝罪を表明し、短期的・長期的な改善策を実行して、すべての駅のトイレを利用可能にすると表明した。(9月21日・マニラタイムズ)

 

女性判事同志が法廷闘争
最高裁が性差別発言を認定

 航空  アーリーン・リラグ・パラブリカ判事は、同僚の裁判官に対して性差別的な発言をしたことにより、10万1,000ペソの罰金を科されることになった。
 2020年にカルメル・ギル・グラド判事が元パートナーを相手取って起こした家庭内暴力事件は、パラブリカ判事の法廷に割り当てられた。グラド判事によると、審理中にパラブリカ判事が彼女を叱責し、事件を解決するよう促したという。そして、過去に破綻した関係をめぐる些細な問題に時間を費やすのではなく、公務に専念すべきと言い、「私たちは男に裏切られた女にすぎない。ここではあなたが責められることになる。哀れなものです」と発言したとされる。
 最高裁は、パラブリカ判事の発言はグラド判事を辱めただけでなく、一般の女性をも貶めたと認める一方、故意に規則を破った証拠はなく、その発言も悪意、不誠実、詐欺、汚職によるものではなかったと指摘した。(9月22日・フィリピンスター)

 

家族のためにお土産を
黒猫が持ち帰ったもの

 ブラカン州サンホセ・デルモンテに住むベンジョンさんは、黒猫を飼っている。名前はザンダー。ある日、家の入口でくつろいでいると、外から戻ってきたザンダーが勢いよく飛び上がり、閉まっている格子戸のすき間から急いで中へ入ろうとした。何事かと目をやると、ザンダーは口に何かをくわえていた。それは、なんとニワトリだった。
 ベンジョンさんは、近所でニワトリが歩いているのを見かけたことがあったが、ザンダーがそれを捕まえてきたらしい。幸いニワトリはまだ生きていたため、ザンダーが口を離した隙に外へ逃してやった。
 「ザンダーを叱ることはできません。きっと家に食べ物がないのではと心配して、ニワトリを捕まえてきたのでしょう。家族思いの猫なんです」
 このほっこりとした出来事は動画で拡散され、ザンダーは一躍「時の猫」となった。(9月24日・デイリートリビューン)

 

専門家も驚く珍しい魚
ダイビングスポットで発見

 セブ州のタリマ海洋保護区で、マンボウ(現地呼称モラ・モラ、Mola mola)が目撃された。現地の海に精通するダイバーも、水面近くでマンボウが確認されたことに驚いている。通常は熱帯の深海に生息し、クラゲなどを捕食する。地元ではかつてマンボウの目撃例があったものの、ダイナマイトを用いた違法な漁法によって激減したとされる。(9月23日・サンスター電子版)

マンボウは全長2メートル、体重が2トンを超えることもある世界最大の硬骨魚(イメージ写真)