首都圏パサイ市のマニラ空港第3ターミナル4階に28日、空港ラウンジ兼カプセルホテルの「ザ・ウィングス・トランジット・ラウンジ」が本格オープンした。午前10時から始まったオープニングセレモニーにはアンヘル・ホンラド空港公団総裁はじめ、バレンスエラ市議でテレビパーソナリティのシャラニ・ロムロさん、テレビ局GMA7で料理番組を担当している有名シェフのボーイログロさんなど空港関係者や各界の有名人など約200人が集まった。開業を祝うテープカットの後、足を延ばせるゆったりとしたソファーがあるラウンジや2段ベッドが置かれた客室、マッサージやシャワールームがそれぞれ案内された。
ザ・ウィングスは第3ターミナルのレストランが並ぶ4階部分の一角にあり、航空券を所持していない場合でも3階の出発ロビー端の入口から直接向かうことができる。総面積約400平方メートルで、カプセルホテルは男女別で計17室。カプセルの間口は1メートル四方、奥行2メートルと比較的ゆったりしており、枕元に照明灯と金庫が備えられている。料金は8時間滞在コースで軽食とシャワー室利用で1000ペソ。1時間延長ごとに200ペソが加算される。スーツケースなどの大型荷物を預かるという。
カプセルルームのほか、2段ベッドが置かれた2人用ツインルームや4人まで収容のファミリールームがある。料金は1600ペソ(2人部屋5時間コース)から3200ペソ(4人部屋8時間コース、軽食とシャワー室利用)。コンピューターが利用できるビジネスセンターも設置されている。=
セレモニーに参加した旅行代理店勤務のロサンナ・コーさんは「空港ターミナル内にあるのでセキュリティも抜群で、地方空港への乗り継ぎの場合、空港から市内を往復する時間とタクシー代を考えたら割安で便利。深夜到着便でもここで泊れば安心なので台湾人旅行者や韓国人の語学留学生をターゲットに売り込みたい」と話した。格安航空セブパシフィックや全日空などが拠点とする第3ターミナルでは、海外からのトランジット客も多いが、これまで一定時間滞在できる施設がなかった。
ザ・ウィングスはホテルやレストランなどを展開中の日系ジパング・グループ傘下のSM健康スパがカプセルホテルを目玉に新事業に乗り出したもので、フィリピンの空港に宿泊施設を持つ宿泊施設が開業したのはこれが初めて。
《外から空港に入ってホテルに向かう動画》
ザ・ウィングスは第3ターミナルの3階部分にある「出発エリア(Departure Area)からも入ることができる。もちろん空港ビル内にいれば4階まで上がればいい。出発エリアの向かって左端にある入り口から空港ビルに入る。それ以外の入り口ではチケットの提示が求められる。入り口でガードマンに「モールエリア(Mall Are)」または「マクドナルド」ときけばすぐ教えてくれる。エスカレーターでレストランが並ぶ4階に上がるとすぐマクドナルドが見えている。ザ・ウィングスはそのすぐ先にある。
NAIA Terminal 3, 4th Level Mall Area(マクドナルド横) 予約・問い合わせ 電話(02)886-9464, 833-7299 Email: thewings@jipang-group.com 担当: 井出勉(日本人レジデンスマネジャー)まで |
「ナビ・マニラ」ニュース [Navi Manila News] July 29, 2015