ひと昔のフィリピンは日本人旅行者が円を持って訪れ日本に行くのはフィリピン人就労者のみだったが、これからは日本に行く中流以上のフィリピン人旅行者が増え、人の流れが逆になりそうな勢いだ。
フィリピン最大級のトラベルEXPO、「Travel Madness EXPO 2015」は初日から、開場予定の午前9時の1時間以上も前から会場となったSMXコンベンションセンターの入り口には50メートル以上の長い行列ができ、オープンと同時に外国行きのチケットやパッケージを売っている旅行代理店や航空会社に我先にと殺到した。それにしてもLCC(格安航空)の人気は高い。LCCの雄「セブパシフィック」は常にブースを一周するくらいの行列ができ、それに続く「エア・アジア」、「PALエクスプレス」にも人だかりができていた。日本政府観光局マニラ事務所の峠崎洋介代表は、「かつてはフィリピンの人たちが真っ先に目指した外国は香港でしたが、今は日本です。ビザが緩和されたことがいちばんの理由でさらに円安が追い風になっています」と話していた。
会場には、日系では旅行代理店のUHI社、ディスカバリーツアー、日本航空、全日空、北海道の観光関係者、日本政府観光局などが出展、イベントは5日(日)まで行われる。土日はさらに人手が予想される。
「ナビ・マニラ」ニュース Navi Manila News July 3, 2015