フィエスタ(お祭り)の詳しい日程は、旅程を立てられる前に必ずフィリピン観光省のウェブサイト等でご確認ください。年により開催日が変更になることがございますのでご注意ください。
1月9日(月) ブラックナザレ祭 (マニラ市キアポ) Feast of the Black Nazarene |
マニラの下町にあるキアポ教会に安置されている黒いキリスト像、「ブラックナザレ」を記念するもの。ブラックナザレ像は、スペイン植民地時代にメキシコから持ち込まれたもので、危険な航海にもかかわらず無事マニラに着いたことから、奇跡を起こす力を持つと信じられている。十字架を担いだ黒きイエス像を乗せた山車がリサール公園からキアポまでの道を練り歩く。沿道はびっしりと人で埋まる。 |
1月15日(日) アティアティハン祭り (パナイ島アクラン州) Ati-atihan Festival |
13世紀、ボルネオ島民がパナイ島に入植したことで、山に追われた先住民アティ族が山中で暮らしがたたず、食べ物を求めて村に下り、村人から食物をもらった。そのお礼にと アティ族が歌ったり踊ったりしたのがこの祭りの起源とされる。奇跡と幸運をもたらす「サントニーニョ」(幼きイエス)を祝うお祭り。パフォーマーは全身を黒く塗って力強く熱狂的に踊る。セブのシヌログ祭りと同じ日に開催される。 |
1月15日(日) シヌログ祭り (セブ市) Sinulog Festival |
シヌログ祭りは幼いイエス・キリストの聖像、「サント・ニーニョ」を祝福するセブの祭りで、毎年多くの観光客が訪れる。シヌログの語源はセブアノ語の「礼拝の踊り」と「波」をあわせた造語。先頭の女性がサント・ニーニョ像を手に、波のように体を動かしながら歩く伝統的なパレード。サント・ニーニョ信仰はマニラなど各地にあり、セブ市内の教会でサント・ニーニョ像を買い求める観光客も多い。 |
1月20日(金)~22日(日) ディナギャン祭り (パナイ島イロイロ) Dinagyan Festival |
セブのサント・ニーニョ像の複製が1960年代後半にイロイロ市の教区に贈られたことを祝って開かれる祭り。高校生たちが肌を茶色に塗りたくり、地元の織物からできた衣装をまとい、ドラムにあわせて踊る。観光省から過去数回にわたり「ベスト観光イベント」に選ばれている。ストリートダンスはもちろん、旧州庁舎前の広場で繰り広げられる迫力満点のパフォーマンスが見もの。祭りは夜を徹して行われる。 |
2月9日(木)~12日(日) 熱気球フェスティバル (クラーク空軍基地) Philippine Friendship Balloon Fiesta |
パンパンガ州アンヘルス市クラーク空軍基地で毎年開催され、日本を含む世界各国から集まった参加者らが、それぞれ持参した自慢の熱気球で空に舞う。このイベントは1993年から始まった。熱気球は早朝の暗いうちから準備が始まり6時前に大空に飛び立つ。熱気球のほか、スカイダイビング、パラグライダー、凧あげ、曲芸飛行なども催される。 |
2月25日(土)~26日(日) バギオ・フラワーフェスティバル (バギオ市) Panagbenga Flower Festival |
高原都市バギオの祭りで、「パナグベンガ」は「開花の季節、咲き初める時」という意味。先住民であるイバロイ族などが伝統衣装を身につけて花で彩り、中心街セッション・ロードを踊りながらパレードする。地元で栽培のバラや菊、エバーラスティングなどの花々で飾られたフロート(山車)も見応えがある。来たついでにとホウキやイチゴを買う観光客も多い。 |
聖週間期間中 モリオネス祭り (マリンドゥケ島) Moriones Festival |
ケソン州の南のマリンドゥケ島で、聖週間期間中に開かれる。目が不自由だったローマ兵ロンギヌスがイエス・キリストの十字架上での死を確かめるために脇腹に槍を刺したところ、返り血で目が見えるようになったという奇跡を祝福する祭りで、カラフルなローマ兵風の衣装とマスクをまとった人たちが町をパレードする。マスクは馬のたてがみを使うなど凝ったつくりで表情も様々。芸術品とも呼ぶべき傑作もある。 |
4月9日(日)~14日(金) ロデオ・マスバテーニョ祭り (マスバテ島) Rodeo Masbateño Festival |
ビコール地方のマスバテ島で牛や馬を相手にロデオを楽しむ祭り。カウボーイ姿の男女が、逃げる牛に飛びつき頭をひねって牛を地面に倒したり、暴れている牡牛の背中に乗ってその時間を競うが、牛も人間もお互いに楽しんでいるような雰囲気の祭りだ。会場の横では子牛のレチョンが参加者に振る舞われる。ここマスバテ島は牛の名産地で、町の一村一品運動の要だ。 |
5月15日(月) パヒヤス祭り (ケソン州ルクバン町) Pahiyas Festival |
農業の守護聖人サン・イシドロを祝う祭り。キリスト教徒の聖山バナハウ山のふもと、ケソン州ルクバン町で毎年開催。沿道の家々は2階部分まで、「キピン」と呼ばれる色づけした米の粉で葉を型どった飾りや、カボチャやトマト、フルーツや花で彩り豊かにデコレーションされる。「パヒヤス」とは「感謝を込めて神様へ収穫物をささげる」という意味で、作物の無事の収穫を祝う日本の秋祭りにも通じるところがある。 |
5月13日(土)~14日(日) カラバオ祭り (ブラカン州プリラン町) Pulilan Carabao Festival |
ケソン州のパヒヤス祭りと同じ時期に開かれるカラバオの祭り。農業の守護聖人サン・イシドロを祝う祭りで、体中をペイントで派手に塗られたカラバオが市内をパレードしながら、飼い主に命じられるままに時々前足を折り曲げてひざまずく。その格好は神に祈るかのようで、そのたびに大きな歓声と拍手が沸き起こる。首都圏からの見物客も多い。 |
6月24日(土) サンフアンの水掛け祭り (首都圏) San Juan Day |
6月24日はヨハネがイエスに洗礼を行った「サン・フアン(聖ヨハネ)の日」。うっかり道を歩いていると後ろからバケツで水を引っ掛けられる。消防車も出動しみんながずぶ濡れになってイエスの洗礼を祝福する。ヨハネはサンフアン市の守護神。バタンガスのレチョンパレードと同様、フィエスタのこの日は町あげてストリートパレードや水掛けを楽しむ。 |
6月24日(土) レチョン・パレード (バタンガス) Parada ng Lechon |
聖ヨハネがイエスに洗礼を施したことを祝う祭りで、レチョンパレードというよりは水掛け祭りとして知られている。ホースや大型水鉄砲、バケツで水を掛け合う。車に乗ってても突然水を掛けられるが目出度いことのため、 誰も腹を立てる人はいない。この日は大人も子どもも 水掛け合戦を楽し み、地元の人も観光客もみんなずぶ濡れになる。 |
6月 29日(木) ピンタドス 祭り (タクロバン市) Pintados/Kasadyaan Festival |
ビサヤ地方レイテのタクロバン市で毎年6月に催されるピンタドス祭りは本来、ボディペイントを施してサント・ニーニョを讃えて踊るものだが実際はセブのシヌログ祭りのレイテ版に近い。ステージで高校生らがパワフルに踊る。イロイロ市のディナギャン祭り同様、サントニーニョやキリストの奇跡をダンスで表現するものだ。 |
8月15日(火)-21日(月) カダヤワン祭り (ミンダナオ島ダバオ市) Kadayawan Festival |
先住民を含めた全てのミンダナオアンが自然の恵みと伝統文化に感謝して開かれるダバオ市最大の祭り「カダヤワン・サ・ダバオ」。地元高校生らが先住民の衣装でドラムを叩きながらパワフルに踊る。またタウスグ族やバジャウ族などイスラム教徒が独自のコスチュームでパレードするなど、ミンダナオ島の文化の多様性を象徴したフィエスタだ。 |
9月17日(日) ペニャフランシア祭り (ビコール地方ナガ) Feast of Nuestra Señora de Peñafrancia |
毎年9月に行われる聖母マリアの祭典。聖母マリア像(ペニャフランシア像)は聖職者とともに半球の形の山車に乗せられ、ナガ・メトロポリタン大聖堂を出発して市内をパレードする。マニラのブラックナザレ祭りに似ており、タオルやハンカチを投げてはマリア像にすりつけてもらおうとする人々で道はびっしりと埋まる。パレードの最後に像は船に乗せられて川を下り、元の安置されていた教会に戻される。 |
10月1日(日)-19日(木) マスカラ祭り (ネグロス島バコロド市) Masskara Festival |
仮面を使ったストリート・ダンス。かつて世界的な砂糖価格の暴落で「砂糖の島」ネグロスには失業者があふれた。そうした砂糖産業の不振を吹き飛ばそうと1980年に始まったのがこのフィエスタ。「マスカラ」は「仮面」から来た言葉で、参加者はにぎやかな笑顔のマスクをつけて登場。苦境を笑顔で乗り切ろうという当時の人々の想いが伝わってくる。 |
11月22日(水)-23日(木) ヒガンテス祭り (アンゴノ町) Higantes Festival |
ラグーナ湖畔の町、リサール州アンゴノで毎年11月に開催の祭り。「ヒガンテ」とはジャイアンツ、つまり巨人。3メートル近くあるカラフルでおおきな人形が、鼓笛隊やバトンガールに率いられてアンゴノの街中をにぎやかに練り歩く。本来は宗教行事だがこの巨人パレードでは宗教色は見られない。アンゴノは「芸術の都」とも呼ばれている。 |
12月第3土曜日 ランタン祭り(サンフェルナンド) Giant Lantern Festival of San Fernando |
パンパンガの言葉で「リグリガン・パロール」と呼ばれているこの祭りは、毎年12月の第3土曜日に開かれていている。それぞれ3分間の規定時間以内に手作りのパロールの光や色、デザイン性を競い合う。クリスマスの音楽に合わせて1基ずつ順番に電光で彩られたランタンが点滅を始めると、数千人の観衆からウォーという歓声が上がる。電球の数は約8,000個。 |
11月26日(日)-1月6日(土) クリスマスシーズン Christmas Season |
クリスマスはイエス生誕を祝う一大行事として国中が盛り上がる。12月になると「メリークリスマス!」の言葉が飛び交いオフィスも仕事そっちのけでクリスマス気分になる。フィリピンでは12月16日からクリスマスの早朝ミサが始まる。大晦日の花火で饗宴が終わり、仕事始めは1月2日から。 |
編集: 「ナビ・マニラ」 Navi Manila