バギオ市で今回が初となる「モンタニョーザ映画祭」(Montañosa Film Festival)が3月20日(土)から28日(日)まで開催。 フィリピン映画のほか、インド、フランス、チェコの映画を含むさまざまなジャンルの作品が上映される。バギオ市内の会場で入場無料で上映されるほか、コンペティション部門の作品はオンラインでも視聴可能。
上映スケジュールと会場はこちらから↓
https://www.facebook.com/MontanosaFilmFestival/posts/173191884609570
※観覧の申し込み方法は、近日中に公表されます。
オンライン視聴の登録はこちらから↓
www.ktx.ph
上映作品
[キドラット・タヒミック監督作品]
PERFUMED NIGHTMARE
(1977年, 監督:Kidlat Tahimik, 95 分)
バギオ出身の映画監督キドラット・タヒミック(Kidlat Tahimik)のデビュー作。タヒミック自身が監督、脚本、撮影、編集、出演。米国に移住し宇宙飛行士となる夢を持つ若いジープニー運転手。やがて彼が気付いたこととは・・・・・・。
BAKIT DILAW ANG GITNA NG BAHAGHARI / WHY IS YELLOW THE MIDDLE OF THE RAINBOW
(1994年,監督:Kidlat Tahimik, 175 分)
作品の別名「 I AM FURIOUS… YELLOW」。タヒミックが、息子たちと1980年から1994年の間にフィリピンで起きた歴史的な出来事を目撃する。
[ヨーロッパ映画 ]
L’HOMME QO’ON ALMAIT TROP / IN THE NAME OF MY DAUGHTER
(2014年, 監督:André Téchiné, 116 分)
フランス映画。1970年代後半、母親の相談相手だった弁護士と恋に落ち、失踪した娘。実話を基にした作品。
SEDMERO KRKAVCŮ / THE SEVEN RAVENS
(2015年,監督:Alice Nellis, 103 分)
チェコの童話を映画化。1人の若い女性が兄弟を助けるべく、家族を苦しめる呪いに立ち向かう、愛と勇気の物語。
VAN GOGH
(1991年, 監督:Maurice Pialat, 185分)
ヴァン・ゴッホ最後の67日間、弟のテオ、医師のポール・ガシェ、そして女性たちとの関係を描く。
LE DERNIER DIAMANT / THE LAST DIAMOND
(2014年, 監督:Eric Barbier , 108 分)
フランス映画。保釈中の泥棒、シモンは人生最大の仕事を請け負う。それは、オークションに出される伝説のダイヤモンドを盗み出すこと。計画はうまく行ったように思えたが・・・・・・。
POSTIŽENI MUZIKOU/TWO ROADS
(2019年,監督: Radovan Síbrt, 80 分)
障害を持つミュージシャンたちによって1988年に結成されたザ・タップタップバンドのドキュメンタリー映画。
MUSÍME SI POMÁHAT / DIVIDED WE FALL
(2000年, 監督: Jan Hřebejk)
ナチ占領下のチェコスロバキア。子どものいない夫婦が、1人のユダヤ人をかくまう。それは、生き残るための戦いの始まりだった。
[コンペティション部門]
10,000 ERRORS
(監督: Giullienne Sanchez)
まさにパンデミックが起きようとしている時、2人の男が出会う。それは、2人にとっての煉獄(れんごく)、すなわち、カトリックでこの世での命が終わり、天国へ向かうまでの清めの期間だった。
14 DAYS
(監督:Nars Santos)
フィリピン国家警察の訓練を終えようとしているエライジャに、ある任務が言い渡された。その任務は法律を学ぶ学生でありツアーガイドとして働くアービンの偵察。アービンは、コロナ陽性だった。
THE HIGHEST POINT
(監督:Karl Patacsil)
ベンゲットへ旅を満喫するジョンとメアリー。 だが、だんだん幻覚と現実の境界線があいまいになって来てしまい・・・・・・。
IGEM NI NANANG / IN MOTHER’S ARMS
(監督: Moises Soriano)
コミュニティ防疫下のバギオ。娘の治療が必要なエルビラは、娘をバギオ市に忍び込ませることを余儀なくされる・・・・・・。
OPERATION PUKIS: HAIRCUT FOR A CAUSE
(監督: Angelo Aurelio)
コロナ禍で経営していたバーが閉店、さらに検査でコロナ陽性と診断された男性の友人たちが、地域コミュニティへの愛のために、ある計画を立てる。
PËNGSASAN
(監督: Lynette Carantes-Bibal)
バギオ生まれの映画監督リネット・カランテス-ビバルによるドキュメンタリー。コーディリエラ地方の女性として、先住民イバロイの歴史学者の娘としての記憶をたどる。
THE SCAFFOLD FARMER
(監督: Clint Taynan)
実験的な都市型農家に触発されて生きるか、生きるために犯罪に手を染めるか。彼は怒りと良心を持って戦いつつ、夢と現実の境界線を越えていく・・・・・・。
THIS DAY
(監督: Red Aquino)
都会へ進学した農家の息子の物語。日常で彼にふりかかるさまざまな試練。
[コーディリエラ地方をテーマにした映画]
ANAC TI PATING
(2012年, 監督: Martin Masadao, 65分)
出演者がすべてバギオ出身者のインディーズ映画。バギオの小学5年生のシクストは、夢を追いかけてマニラへと向かう。数百ペソと原稿を握りしめて。
KANANA KANU
(2012年, 監督: Jocelyn Banasan-Kapuno, 68分)
コーディリエラ地方カリンガ州のコミュニティで製作された初の映画。フィリピン系米国人のジョンが、母の故郷であるカリンガ州の村へとやってくる。その村で出会った話や歌に夢中になり、これまで経験したことのない豊かな伝統文化に魅せられていく。
MIGUEL
(2018年, 監督:Paul Baldoza, 30分)
監督がコーディリエラ大学の学生時代に撮った作品。耳が聴こえないミゲルを通して見る世界を描く。差別とは、そして家族とは。
TOKWIFI
(2019年, 監督:Carla Pulido Ocampo, 20分)
山岳地帯に住む男性のところに、空からテレビが降ってきた。それは1950年代のテレビで、中には当時の女性のスターがいた。テレビの中のスターを助けようとする男性。時と空間を越えて近づく2人。キス仕方も知らない男性と往年のスターの恋の行方は・・・・・・。
WALANG RAPE SA BONTOC/BONTOC, RAPELESS
(2014年, 監督:Lester Valle, 119分)
性犯罪の被害者となった2人の女性。ある時、彼女たちはコーディリエラ地方マウンテンプロビンスのボントックには、女性が性犯罪におびえることなく暮らせるコミュニティがあると知る。
AM-AMMA/HEIRLOOM
(2018年, 監督:Dexter Macaraeg, 24 分)
アブラ州の先住民ティンギアンの機織り女性を追ったドキュメンタリー。女性がつくる敷物にはアブラ州の歴史、伝統文化と民族のアイデンティティが込められている。
TATA PILÓ
(2019年, 監督:Dexter Macaraeg, 23 分)
フィリピンの人間国宝に認められたアブラ州伝統の帽子を織る男性を追ったドキュメンタリー。
AGBALBALITOK/THE GOLD PROSPECTOR
(2014年, 監督:Ferdinand John Balanag, 120分)
ベンゲット州イトゴンで金の採集をして暮らす人々の試練と苦難を描く。
[ルソン、ビサヤ、ミンダナオをテーマにした映画]
BEADWORKS
(2012年, 監督:Ronny Poblacion, 167分)
妻と5人の子どもを養うドミンゴは失業し、ビーズ細工をしながら細々と暮らす。生活は困窮するが、妻のベロニカは信念を貫く。
REMINISCENCES OF THE GREEN REVOLUTION
(2019年,監督:Dean Colin Marcial, 16 分)
2000年代初期の環境テロリズムに対し、声を上げたフィリピン人学生たちのグループ・グリーンゴリラ。社会を変えようと苦闘する彼らは、プライベートでもそれぞれに苦悩を抱えていた。
BAMBOO FLOWERS
(2013年, 監督:Maryo J. de los Reyes, 130分)
ボホールに暮らす6人の物語。近代化が進む中で失われゆく伝統。そして彼らの人生も大きく変わっていく。そしてそれは二度と戻らない。
INDEPENDENCIA
(2009年, 監督:Raya Martin, 77分)
20世紀を迎えようとする時代。米国統治下のフィリピンで混乱を逃れる家族の3世代に渡る記録。
MANILA DEATH SQUAD
(2017年, 監督:Dean Colin Marcial, 13 分)
ジャーナリストが、マニラの凶悪なギャングのリーダーとのゲームに挑む。スクープをモノにするか、頭に弾丸を食らうか・・・・・・。
TAGURI: THE KITES OF SULU
(2012年, 監督: Dempster P. Samarista)
フィリピンで唯一現存するスルー州の凧揚げの文化は、何百年もの間、植民地時代をいかに乗り越えて伝えられてきたのかを検証する。
WRITE ABOUT LOVE
(2019年, 監督:Crisanto B. Aquino)
若手の女性脚本家が、ベテランの男性脚本家とタッグを組み、未完成の映画の脚本を仕上げることに。気になるふたりの関係の行方は・・・・・・。
[アジア映画]
BHAAG MILKHA BHAAG/ RUN MILKHA RUN
(2013年, 監督:Rakeysh Omprakash Mehra, 189分)
「フライング・シン」の愛称で知られるインドで最も有名な陸上競技選手、ミルカ・シンの自伝的映画。