世界のどこでも楽しまれているイタリア料理といえば、ピザに並んでパスタが挙げられるだろう。フィリピンにはフィリピノスタイルと呼ばれる甘ーいスパゲティがあったり、日本にも和風パスタがレストランのメニューに並ぶほど国際的に愛される1品である。そんなパスタを祝う日、「世界パスタの日」が昨日10月25日だったのをご存知だろうか。

 

 

 イタリアの大手食品メーカー「バリラ」は、この世界パスタの日を記念して、子どもたちに栄養豊富なパスタを振る舞うイベントを首都圏パサイ市のマリオットホテルで開催。地元の小学生12人と親を招待し、バリラの総料理長アンドレア・トランチェロ・シェフとマリオットホテルの総料理長マイク・ブラマー・シェフが直々にもてなした。

 

 

自らマイクを持ち司会進行を務めるアンドレア・シェフ(右)とマイク・シェフ

 

 

 提供されたのは、スープ、パスタ、アイスクリームの3品コース料理。子どもたちはなかなかないコース料理体験に興奮気味の様子。お行儀よくパスタを食べながらも、口元の笑みは消せないようだった。

 

 

パスタが運ばれうれしそうな子どもたち

 

 

 

 また、イベントでふるまわれたパスタと同様のパスタ500パック分がフィリピン赤十字社を通してストリートチルドレンに寄付された。アンドレア・シェフは「パスタそのものはもちろんのこと、ソースに含まれる栄養素が大切」と語り、パスタで子どもが必要とする栄養の確保が可能なことを強調。炭水化物を中心に、さまざまな食材を一緒に調理することでタンパク質やビタミンなどの栄養を1皿でバランスよく摂れるパスタは、手軽な万能料理といえるだろう。

 

 


 

 イベントでは、シェフコンテストも同時開催され、4人のシェフがオリジナルパスタを披露。その場で料理し、目の前で皿にきれいに盛り付けられていく様子は、まさに「ザ・料理対決」という感じがしてワクワク。小盛ぎみだったのは他のパスタとも食べ比べできるようにか、筆者もありがたく2皿分いただいてしまった。

 

 

 

 

目の前で盛り付けられるビーガンスパゲティミートボール

色どり華やかでおいしそう

 

 

 

 結果として1等を勝ち取ったのはパンパンガシシグ・スパゲティをつくったマリオットホテルのアーウィン・マルケス・シェフ。来年3月にイタリアのバリラ本社や工場を訪れる招待旅行が贈られた。また勤務先のマリオットホテルからも報奨金が出るんだとか。ぜひイタリア本場のパスタを楽しんでほしいところだが、逆にずっと本格パスタを食べ続けていれば、フィリピン人は慣れ親しんでいるであろうあのジョリビースパゲティが恋しくなるのだろうか。

 

 

1等を獲得したアーウィンさん。シェフたちと記念撮影