インディペンデント映画界が盛り上がり、次々とすばらしい作品が輩出されているフィリピンで注目したいのが、8月2日から開催の「シネマラヤ・フィリピン・インディペンデント・フィルム・フェスティバル(20th CINEMALAYA PHILIPPINE INDEPENDENT FILM FESTIVAL)」。今年の作品には日本を題材にした映画もあり、日本人にとっても見逃せない映画祭となっている。そんな注目の長編作品ラインナップはこちら。

 

 

 

1.ALIPATO AT MUOG 【ドキュメンタリー】

 

 

2007年にケソン市で実際に起きた拉致事件を追うドキュメンタリー。拉致被害にあったジョナス・ブルゴスさんの兄弟のJL・ブルゴスさんが監督を務めた。

 

 

 

 

 

 

 

2.AN ERRAND 【ドラマ】

 

 

上司の理不尽な用事を頼まれてバギオからマニラまで急いで運転するドライバー。道中に現実と空想を行き来する不思議な体験をする。

 

 

 

 

 

 

 

3.BALOTA 【サスペンス/コメディ/風刺】

 

 

学校の教員で選挙管理委員会の監査役を任されたエミーは、激化した町長選が暴力に発展すると、選挙結果が入った箱とともに森に逃げ込んだ。しかし、民主主義をを守る代償として、周りの大切な人たちが捕まってしまい…。

 

 

 

 

 

 

 

4.GULAY LANG, MANONG 【コメディドラマ】

 

 

農夫のピロは孫のリッキーが麻薬取引に巻き込まれて逮捕されてしまったことから、警察と取引することに。そして麻薬カルテルを追っているうちに、衝撃の事実にたどり着く。

 

 

 

 

 

 

 

5.KANTIL 【クィア、サイエンスフィクション】

 

 

恋人同士のパレンとエリオンは、パレンの海岸沿いの村の解体が迫っていたことから、2人の愛が脅かされる中、別れを惜しんでいた。そんなとき、ある漁師が不思議な貝殻を拾ったことで、村はさまざまな問題に直面することに…。

 

 

 

 

 

 

 

6.KONO BASHO 【ドラマ】

 

 

半分血のつながった姉妹が、父親の葬式をきっかけに再会し、不仲を解消していく。陸前高田市を舞台にしたフィリピン人監督による作品。

 

 

 

 

 

 

 

7.LOVE CHILD 【ドラマ】

 

 

若いカップルが自閉症の息子と向き合う物語。彼らの愛の深さと忍耐力が試される。

 

 

 

 

 

 

 

8.THE HEARING 【ドラマ】

 

 

神父によって性被害を受けた耳の聞こえない少年とその両親が、法廷で権力者に立ち向かう。

 

 

 

 

 

 

 

9.THE WEDDING DANCE 【時代劇】

 

 

カリンガ族のアウィヤオは、1940年代の日本侵攻後、妻ルムネイのもとへ戻りウェディングダンスを申し込む。しかし女性の不妊に対し厳しい意見を持つ男性優位の戦士コミュニティーによって、2人は引き裂かれてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

10.TUMANDOK 【ドキュメンタリー・フィクション】

 

 

西ビサヤ地方に住むアティ族は先祖代々の土地を取り戻すため、揺るぎない意志を持ち闘い続けてきた。アティ族の言語であるイナティ語でストーリーが紡がれていく作品。