フィリピンのドキュメンタリー映画祭「ダアンドキュ」(DAANDOKYU/編集部訳:フィリピンドキュメンタリー映画100年)が、ドキュメンタリー映画を無料配信。『タブー(Taboo)』と題された作品群は、社会が目をそらしてきたテーマに挑み、ポリティカルコレクトネスを越えて、観る者に鮮烈に問いかける。配信は10月22日(木)まで。
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Daan Dokyu ウェブサイト https://www.daangdokyu.com/watchnow/
〈配信作品〉
All Grown Up (2018年)
大学進学を間近に控えた、女性映画監督の弟。注意欠陥・多動性障害(ADHD)とアスペルガー症候群の弟は、普通の10代の若者として生きていくことが難しいと自覚していた。弟が成長し、社会生活に徐々に適応していく中、映画監督は自分の娘に、弟と似たような兆候があることに気付く。
Dreaming in the Red Light (2019年)
アンヘレス市の風俗街で働いていた母親と、ドイツ人男性との間に生まれた娘。まだ少しでも良い暮らしをしたいと願うが、日々を生き抜くことで精いっぱいの2人に選択肢はほとんどない・・・・・・。
Dory (2017年)
マニラ市トンドに暮らすドリーはトランス女性の美容師。ひとりで101歳を迎えたドリーが、人生を振り返る。
Oliver (1983年)
マルコス独裁政権時代、家族を養うために マニラのゲイバーで活躍していた芸人の記録。
Invisible (2019年)
フィリピンに330万人いるとされる精神病患者。目には見えず、社会からの疎外されることを恐れて誰もが罹患を認めたがらない病。今もタブーとして扱われがちであるが、兆候を見逃すと時として悲劇的な結末を引き起こす。このドキュメンタリーでは、そうした病のからの回復の記録も紹介する。
Mga Batang Mandirigma (2004年)
ミンダナオ地方の政治家を親に持つ2人の若者。米国留学中の2人は異国、異文化の中で、今の時代にイスラム教徒であることの意味を問う。