フィリピンのドキュメンタリー映画祭「ダアンドキュ」(DAANDOKYU/編集部訳:フィリピンドキュメンタリー映画100年)が、ドキュメンタリー映画6本を無料配信。
今回は「Futures」と題し、ドキュメンタリー映画の今後の行方を視聴者に問いかける。ドキュメンタリー映画はいかに真実を伝え、また虚実をどのように説明しているだろうか。
視聴はこちらから↓
Daan Dokyu ウェブサイト https://www.daangdokyu.com/watchnow/
〈 配信作品 :11月5日まで〉※下記の各作品名から配信先につながります。
Alunsina (2020)
麻薬戦争によって親を殺された子どもたちが語る。「お父さんがいたときは本当に幸せだった。お父さんは太陽のようだった」「お父さんが撃たれて真っ赤な血であふれた。お父さんは家族のために犠牲になって旅立った。もう二度と帰ってこない」「誰かがお父さんを殺して、私たちはどうすることもできない」「誰かが助けてくれて平穏な日々はやってきても、お父さんがいた楽しい日々はもうやってこない」。絵を描き、心の痛みを伝える子の姿が胸を打つ。
Aswang (2019) ※配信11月2日まで。
ロドリゴ・ドゥテルテ氏は大統領選挙に勝利すると、公約に掲げていた麻薬撲滅を実行。麻薬売人、使用者など疑わしい者が次々と殺害された。超法規的殺人まで行われる混迷の中で生きる人々の姿を追ったドキュメンタリー。本作は昨年はアムステルダムで国際映画批評家連盟賞を受賞したほか、今年9月に韓国、10月にはフランスでの国際ドキュメンタリー国際映画祭でも受賞している。
For My Alien Friend (2019)
自然や人間の姿を映し出しながら、異星からの友人へ語り掛けるように綴る「存在」への問い。
Beastmode: A Social Experiment (2018)
麻薬戦争に対し、強硬に力を行使することを厭わないドゥテルテ大統領と、怒りを抑えることができず、ついには総合格闘技のリングで戦うことことになった俳優。これら2つの事象から、バイオレンスがいかにセンセーションを生み、人々を熱狂させていく様子を追ったドキュメンタリー。
We Still Have to Close Our Eyes (2019)
これまで日の目を見ることがなかった事件、事故、警察、受刑者を追ったドキュメンタリー映像。
Retrochronological Transfer of Information (1994)
天体物理学者スブラマニアン・チャンドラセカールと哲学者・井上円了に啓発されるがごとく、現代の科学者が1896年に処刑されたフィリピンの英雄ホセ・リサールとの交信を試みる。