ダイビングライセンス取得をめざす荒田記者に同行した深田記者。アニラオのパシフィコ・アズール・リゾートで生まれて初めての「体験ダイビング」に挑戦!!

 

 

海洋恐怖症もなんのその

 

 

 実は筆者は海洋恐怖症で、海の写真を見るだけで動悸がすることもある。だが「せっかくフィリピンにいるんだから!」とシュノーケリングをやってみたところ見事にハマった。そこで今回、さらに未知の世界への好奇心と、記者としての使命感に駆られ、いざ体験ダイビング挑戦を決意した次第である。

 

 簡単な説明を受け、まずは浅瀬で練習。口呼吸が超苦手、目に海水が入るかも、耳抜きできるか、一度潜ると後戻りできないなどと不安に襲われ、何度かパニックに陥りかけたが、一緒に潜るフィリピン人のバディ(インストラクター)は「大丈夫」と根気強く付き合ってくれた。呼吸と最低限のことに気をつけていれば、安心して景色を楽しめるのが、体験ダイビングのいいところだ。そしてシュノーケリングに比べて、ずっと生き物に近づくことができるのが魅力。潜水中、バディは何度も「OK?」と声をかけてくれるので心強く、一つ一つ手順をこなしていくことで徐々に自信もついた。

 

 

バディを務めてくれたインストラクターのイーボイさん

 

 

 

遭遇に興奮、自然に感動

 

 

 体験ダイビングで潜れるのは12mまでで、今回は約30分ほど。最初は呼吸に気を取られて景色に集中できなかったが、慣れというより目の前に広がる世界に心を惹かれ、気づいた時には自然とリラックスできている自分に驚いた。また、バディがバブルリングを披露してくれたり、イソギンチャクを揺らしたり、サンゴに隠れた生き物を見せてくれたりした。はしゃぐ私に気をよくしたバディの得意げな表情(といっても目だけだが)も印象的だった。そして、ビギナーズラックとでも言うべきか、初の体験ダイビングでなんとウミガメに遭遇した! バディも目を大きく開いて必死で私に伝えてくれ、2人で大興奮。ゆっくりと海面に向かうウミガメを眺め、ふと上を見ると、降り注ぐ太陽の光の筋が。そのやさしい光を見ていると、自分がアニラオの海に受け入れてもらえたような気持ちになった。この水中の光を見るためにまた潜りたいと思うほど心が動かされた。

 

 

ライセンス取得に向け奮闘する荒田記者(左)と筆者。海の中で会うと感慨深いものがあった。(Photo: Pacifico Azul Resort)

 

 

 近くの生き物に集中しながらも、時に上を見上げたり周りの広い景色に視界を移してみたり。海洋恐怖症の私が海の世界に心惹かれ、幸福感に包まれて体験ダイビングを終えるなんて、想像していなかった。 今回ダイビングライセンスを取得した同僚を見ながら「フィリピンの海でダイビング、これは確かに『沼』だぞ」と心の中でつぶやく。私もダイビングに本格的に挑戦するか悩んでいる。

 

 

 

 

 

パシフィコ・アズール・リゾート
Pacifico Azul Resort

 

Barangay Ligaya, Mabini, Batangas

 

 マニラから車で2〜3時間で行ける日本人経営のダイブリゾート。「パシフィックブルーダイブセンター」のアニラオ直営店として、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティサービスを20年以上に渡り提供している。日本人スタッフ常駐。

 

 

 

オープンウォーターダイバーライセンス(PADI, CMAS)

 

 

講習所要日数:2日間(1泊2日または日帰り2日間)
講習費:18,500ペソ
環境保護税:200ペソ×2日間
ホテル宿泊費(1泊):4,000ペソ
その他、食費など。
       (2023年3月取材時点)

 

 

 

特典

 

パシフィコ・アズール・リゾートにて体験ダイビングを受けた方は講習受講時 講習料3,000ペソ引き

講習修了日から1年間器材レンタル(1,000ペソ)無料

(2023年3月取材時点)