フィリピンではキリスト教のイベントが多く行われ、人々にとって大切な行事となっている。国内外からの観光客を魅了する大規模なイベントもある。1月に行われる主なキリスト教の行事を紹介しよう。※事前にイベントのフェイスブック等で最新の情報をご確認のうえお出かけください。

 

ブラックナザレ巡行  Feast of the Black Nazarene
 

 毎年1月に行われる黒いキリスト像「ブラックナザレ」巡行はフィリピンのカトリック教会最大行事の一つ。マニラのリサール公園からキアポ教会への巡行にはおよそ1,000万人の信者が奇跡を願い、像に触れるために集まる。

 

アティアティハン祭り Ati-Atihan Festival

 1月の第3日曜日に行われる「幼いイエス・キリスト」(サントニーニョ)を祝う行事。1521年4月、マゼランが世界一周中、セブで首長と家族などに洗礼を行い、首長の妻にサントニーニョ像を与えたとされる。ビサヤ地方アクラン州カリボのアティアティハン祭りでは肌を黒く塗り華やかな衣装をまとうダンサーが踊りを披露する。首都圏マニラ市トンド地区のサントニーニョ祭りも有名。

 

シヌログ祭り Sinulog Festival

 1月の第3日曜日にビサヤ地方セブで行われるサントニーニョを祝う大規模な祭り。シヌログとは「水が流れるように」の意味。大音響の中、大勢の華やかなダンサーが路上を躍り過ぎて行く様子は、まさに絶え間なく流れ続ける水を思わせる。

 

ディナグヤン祭り Dinagyang Festival


 1月第4日曜日イロイロ市で開催される原住民へのキリスト教布教をテーマにした祭り。カラフルなコスチュームを身にまとったダンサーが、活気あふれる踊りを披露しながらパレードする。ディナグヤンとは、幸せにするという意味。