旅の目的はいろいろです。観光スポットや世界遺産巡り、異文化体験、自然の中でのアクティビティ、ローカルフード食べ歩き……。旅の計画をする中で、ホテルは大事なポイントですが、ロケーションや価格、サービスなどを重視することはあっても、ホテル自体に旅の楽しみを求めることはあまりないのでは? そこで今月の『ナビマニラ』は、ホテルを目的に行く旅を提案します。フィリピンには旅の一番の目的、ハイライトになるユニークなホテルがあります。そんな、フィリピンにいるなら一度は泊まってみたいホテルを紹介します。

 

ジープニーに泊まってみる?
アクティビティも多様なホテル

BALAI TANAY

 「バライ・タナイ(Balai Tanay)」は、リサール州タナイのトロピカルな自然に囲まれたホテル。近くにダライタン川、ダラナック滝、ティニパク川、マスンギ自然保護地区があり、ビンヤサ、ロケット、ジェントル・フローといったヨガを自然の中で体験できることから多くの人々を魅了しています。


 部屋のタイプは全部で5種類あり、中でも特徴的なのがジープニー・キャンパー。フィリピンの街中を走り回るおなじみジープニーが改造され、屋根の上にコテージが載っています。窮屈なジープニーの車内を知っている方なら「くつろげるの?」と思ってしまいますが、心配無用。クイーンサイズのベッドにエアコン付きで、普段のジープニーの乗り心地とのギャップに驚くはず。

そのほかホテル名にもなっている2階建ての部屋バライ・タナイや、13ものベッドがあり大人数で宿泊できるアリタプタプ・コテージ、バスが改造されたリバス・キャンパー、そしてフィリピン古来の高床式住宅バハイ・クボをもとにデザインされたラスティック・タイニー・クボといったフィリピンらしさにあふれた客室から選べます。全部屋ペットを連れて泊まることができるのも、ペットオーナーから高評価。


 部屋でひたすらくつろぐのもいいですが、1時間450ペソでフィリピンの伝統マッサージ、ヒロットを体験するのもおすすめ。そして、体を動かしたくなったらジャグジー付きのプールで泳ぐのも◎。バライ・タナイならではのアクティビティとしてツリー・プランティング(植樹)もあります。1苗150ペソで思い出づくりとともに、環境保護活動にも貢献してはいかがでしょう。


Balai Tanay
Makaira – Daraitan Road, Tanay, Rizal
Price: PHP6528~

※ 記事に記載のホテル宿泊料金は2024年10月末の取材時点のものです。 

PHOTO CREDITS TO BALAI TANAY