フィリピンですっかり日常食となったラーメン。いろいろなラーメンがある中で、日本のラーメンに触発されたものも登場しています。日本の人気ラーメンにインスパイアされたと思われるマニラのラーメン店2軒に行ってきました。

Ramen has become an everyday food among Filipinos. While there are many different types in Manila, there are some that are deeply inspired by Japanese ramen on the scene. In this issue, Navi Manila explores two ramen shops seemingly inspired by popular Japanese ramen.

 

車で遠出をしてでも食べたい

家系ラーメン

 横浜家系ラーメンを看板に掲げるのが、マニラ首都圏サンフアン市にある「おやすみラーメン」です。入口に目立つ看板もなく、ガラス張りの外観で一見スタイリッシュなバーのようなたたずまい。黒を基調にした落ち着いた雰囲気の店内は1階がカウンター席、2階がテーブル席になっています。
 日本の家系ラーメンは、通常「〇〇家」と名乗るそうなので、この店は日本の家元とは関係ないのではと思っていたんですが、スタッフによるとオーナーが日本で家系ラーメンに出会い、修行を経てマニラで開店したとのこと。
 濃厚な豚骨醤油スープにコシが強い太めのまっすぐな麺、のり、ほうれん草がトッピングされ、日本の家系ラーメンのイメージ通り。のりもチャーシューも3枚乗っていて、提供されるやすでにスープ表面には油膜が張っています。実際食べてみての個人的な感想としては、スープはもう少し濃厚でもっと醤油の風味があってもいいのではと思いました。
 おやすみラーメンには、家系ラーメンのほかにもトリュフラーメン、辛味みそ地獄ラーメンといったラーメンがあります。そして、ラーメンと一緒に楽しむのにおすすめなのが、クリスピーギョウザ。筆者は揚げギョウザはいまいちと思っていたのですが、この先入観をおいしく打ち砕かれました。
 おやすみラーメンは開店してからすでに9年。アクセスが便利なロケーションとはいえませんが、熱烈な家系ファンが至るところからやってくるのでしょう。

 

Iekei Ramen ₱390

 

Craving Iekei Ramen?
Go to San Juan City

Yokohama Iekei Ramen is the signature dish of “Oyasumi Ramen” in San Juan, Metro Manila. With no prominent sign at the entrance and a glass-walled exterior, it looks like a stylish bar at first glance. The interior has a relaxed atmosphere with black as its base color, counter seating on the first floor, and table seating on the second floor.
The rich pork bone and soy sauce broth, thick straight noodles with strong firmness, dried sea weed, and spinach toppings brought back my Iekei ramen experience in Japan.
Oyasumi Ramen also offers other types of ramen such as Truffle Ramen and Spicy Miso Jigoku Ramen. I strongly recommend the crispy gyoza with juicy fillings to go with your bowl.
Although the location is not conveniently accessible, ardent Iekei ramen fans would still flock to Oyasumi Ramen.

 

Oyasumi Ramen
Unit 3, 308 P. Guevarra St. corner Seaview St., Brgy. Sta. Lucia, San Juan, Metro Manila
11am~10pm

 

ラーメンを味わうための

ひとり集中カウンター席

 「ラーメンを食べるのは、孤独な作業である」「静寂の中で集中してこそ本当のラーメンの味を知り、楽しむことができる」……「ラーメン・ウェーブ」にいると、こんなことを説かれているように感じます。左右を仕切られた個室のようなカウンター席が並び、黙々とラーメンを食べる客。日本の有名とんこつラーメン店「一蘭」の味集中カウンターにインスパイアされた店です。

 

各カウンターに貼られている「ラーメンにアーメン。ラーメン十戒」。

 

 店内の中央に対面式に並ぶカウンターには、真ん中の仕切り板が開閉式になっています。なのでカップルで見つめ合いながら食べることも可能と言えば可能です。壁に向かって設けられたカウンターは、1人でラーメンに集中仕様となっているはずですが、中には仕切りを越えて会話を楽しむ地元客もいて、フィリピンらしさも感じます。
 日曜日のランチタイム、筆者は1人壁に向かって定番のとんこつラーメンをいただきました。激辛の妖怪ラーメンやマニラで最大級というふれこみの大盛りの怪獣ラーメンなどユニークなものもあります。実は筆者は日本で一蘭のラーメンを食べたことがないので、とんこつラーメンの味も本家にインスパイアされているかどうかは不明です。日本で一蘭のラーメンを食べたことがある方にぜひ判定をお願いしたいところです。

 

Tonkotsu Ramen ₱340

 

Solo Ramen Experience
Tranquility in Every Slurp

‘Eating ramen is a solitary task’ and ‘Only by concentrating in silence can you know and enjoy the true taste of ramen’ is what is being preached once you enter Ramen Wave. The restaurant is lined with counter seats partitioned off on either side for individual seating inspired by Ichiran Ramen, a Japanese tonkotsu ramen restaurant.
On Sunday lunchtime, I enjoyed their mouthwatering Tonkotsu Ramen by myself against the wall. At Ramen Wave, there are also unique ramen flavors such as the extremely spicy Yokai (ghost in Japanese) Ramen and the Kaiju (monster in Japanese) Ramen, which claims to be the biggest size in Manila.

 

Ramen Wave(Kapitolyo)
1Brixton Street, Kapitolyo, Pasig City, Metro Manila *There are two branches in Marikina City.
11am – 9pm(11pm on Friday – Sunday & Holidays )