日本料理が手軽に食べられる「KABUKI FOOD DECK」(カブキ・フードデック)首都圏マカティ市チノ・ロセス通り沿いのマカティ・セントラル・スクエアにオープン。軽食からガッツリ食事、酒を楽しむこともできる新しい立ち寄りスポットにさっそく行ってきた。

 

 

思わず立ち寄りたくなる
開放感あふれるデッキ

 

 

 マカティのリトル東京界隈といえば、言わずと知れた日本料理店の激戦区。客としてどの店に行くか迷うのと同様、店側もどう個性を打ち出すか悩むところであろう。そんな中、昨年12月22日マカティ・セントラル・スクエアに登場した「カブキ・フードデック」は、これまでの日本料理店とは異なる個性と雰囲気を持つ。コンセプトは、ビアガーデン。アットホームな温かみを感じさせるウッドデッキ調の屋外席は開放感いっぱいで、気軽に立ち寄りやすい空間をつくり出している。夕闇に光る店頭に描かれた歌舞伎の隈取りの絵と、赤ちょうちんが目印だ。

 

 

 

 

食事、締め、軽食、朝食
使い勝手良し

 

 

  デッキに入ると、迎えてくれるのは6つの専門店。まずドリンクは「MOGA SAKE」。サッポロビールにチューハイ、レモンサワー、ハイボールなど1人飲みにもピッタリの居酒屋定番ドリンクから、グループ飲みには日本酒やウイスキーのボトルもそろえている。酒の肴(さかな)も充実し、枝豆、冷やっこ、浅漬け、サラダ、酢の物などが99ペソから。

 

 ウォーミングアップのあとは、「KARAAGE MOGAMI(唐揚最上)」でアツアツのから揚げを注文して、ビールやハイボールと一緒に楽しもう。味付けは醤油、塩、のり塩、ネギ塩、チーズ、バーベキュー、スパイシーなうま辛、タルタル南蛮、中華風の油淋鶏(ユーリンチー)の9種類からチョイス。各種から揚げ弁当にから揚げ丼、20~30個入りのパーティーセットもある。

 

酒によく合うから揚げ。大きめで食べ応えあり。(2個120~200ペソ。味付により異なる)

 

 

 そして日本人としてどうしても見過ごせないのが、おにぎりの専門店「ONIGIRIYA」。6種類の一般的な三角形のおにぎりと、米と具が海苔で2つ折りに挟まれたおにぎりサンドイッチがお待ちかね。昆布おかかや明太マヨなど、フィリピンではなかなか見かけない具が用意されているのもうれしい。ホカホカのおにぎりは、日本が恋しくなってしまうこと必至!これらの店のほかにも、焼き鳥の「TORIGIN(鳥ぎん)」、エビ味噌ラーメンの「WADACHI」、そしてフィリピンでは珍しいクレープ専門店「De La Crepe」も並ぶ。

上:明太マヨおにぎり(130ペソ)。持ち帰りで夜食や次の日の朝食にもなる。

別腹用のクレープ。バナナ・マンゴー、ハーフサイズ(119ペソ)。

 

 ソフトオープン中の営業時間は午後6時から午前3時まで。2月初旬に予定されているグランドオープン後は午前11時から午前2時~3時までとなる。深夜まで飲み明かした後の締めのラーメン、ゴルフに行くために早起きしたときの朝食用のおにぎり、ランチでから揚げ弁当など、カブキ・フードデックの楽しみ方はさまざま。マカティに新しく登場したスポットで、今までとは違う雰囲気の中、酒と料理を味わってみてはいかが?  (荒田玲音)

 

 

(初出まにら新聞2024年1月13日号)