銀行での口座開設の方法や、日本語対応デスクがある銀行、そしてショッピングのときの支払いに便利なモバイル決済について説明します。
銀行口座の開設
フィリピンの就労ビザや永住権を持っている人などは開設することができます。マニラで働く人は一般に会社を通じて、給料振り込み用の口座を開設することも多いでしょう。
以前は短期滞在のツーリストでも移民局発行のACR-Iカード(Alien Certificate of Registration Identity Card)を持っていれば銀行口座を開設することがきましたが、今はできなくなっています。
〈口座開設に必要なID〉
一般に政府発行の顔写真付き身分証明証を2点提示することを求められます。
・パスポート
・フィリピン政府発行のビザ
・フィリピンの運転免許証
など
※口座開設時に各銀行が定める初回預金額を口座に入金することが必要です。また、銀行ごとに口座維持のための最低残高が決まっており、所定の残高を下回るとペナルティが科せられます。
日本語対応ジャパンデスクがある主な銀行
BDO (Banco de Oro)
ATM数が多く、SM系ショッピングモールにある支店は夜7時まで営業&土・日曜日も窓口業務を行っている店舗もあります。フィリピン最大規模の銀行で地方にも支店、ATMがあるので、旅行のときにも便利。
https://www.bdo.com.ph/personal
メトロバンク (Metrobank)
フィリピン国内のみならず、日本を含めた海外にも進出している大手銀行です。他の銀行と比べてもフィリピン全土でバランスよく支店とATMが点在していることで知られています。
RCBC (Rizal Commercial Banking Corporation)
日本の三井住友フィナンシャルグループやりそな銀行と提携しています。BDOやメトロバンクと比較して支店やATM数は劣るものの、一方でデジタルバンキングが強みです。
スマホでスイスイ
便利なモバイル決済
マニラではモバイル決済、キャッシュレス決済が浸透しています。特にコロナ禍を経て、レストラン、コンビニ、スーパーマーケット、ネット通販、配車アプリのグラブなどで非接触の決済方法が当たり前のようになってきました。マニラでのキャッシュレス事情と、そのメリットについて紹介します。
モバイル決済のメリット
現金を持たずに外出
モバイル決済アプリをダウンロードしたスマートフォンがあれば、多額な現金やキャッシュカードが入った財布を持たずに外出できます。
支払いがスムーズに
店での支払いも迅速に。グラブタクシーを利用するときに小額の紙幣や小銭がなくてあわてるといったこともありません。ネット通販もオンライン決済にすることで、着払いの金額を用意しておく手間が省けます。
入金、送金が楽
自分のモバイル決済用のアカウントに、コンビニや送金サービスセンター、銀行アプリのオンラインバンキングサービスなどで入金できます。また、他人のアカウントにも送金できるので、手軽にお金のやりとりが可能です。
フィリピンで人気のモバイル決済
GCash(ジーキャッシュ)
インターネットプロバイダー&携帯電話会社のGlobe Telecomが運営するモバイル決済。アンドロイド、アップルストアどちらにおいてもフィリピンで最も人気のモバイル決済アプリと評価されています。
Maya(マヤ)
GCashと並んで人気のデジタルバンクアプリ。以前はPayMaya(ペイマヤ)という名前でした。